Facebookは小売業者向けに、商品を表示する新しい広告フォーマット「COLLECTION」を発表した。

カルーセル広告(横方向に複数のオブジェクトを表示することができる広告)には、商品動画または画像の表示が可能。メイン広告がクリックされると、ユーザーはFacebook内で最大50の商品が表示されるショッピングページに誘導される。ユーザーがいずれかの商品画像をクリックすると、広告主のサイトの関連ページ、またはアプリに移動して購入を行う事ができる仕組みだ。

この広告機能はローンチに先立ち、スポーツ用品メーカーAdidasと、洋服ブランドTommy Hilfigerによってテスト運用されていた。Adidasは、自社製品のトレーニングウェアライン“ZNE Road Trip”の販売のために試用し、広告費用の5.3倍となる収益を報告した。Tommy Hilfigerは2016年秋服ラインの発売時に試用し、ROIが220%上昇したとのこと。

Adidas社のパフォーマンスマーケティングシニアスペシャリストRebecca Watts氏は、「この新しい広告フォーマットは、新製品の導入と販売促進に必要なすべての機能を備えている」と言う。

「広告をタップすると、他のアディダス製品を含む全画面のショッピング体験へ即座に切り替わる。コレクションにはクロスセリングの可能性があり、我々はこの新しい広告フォーマットを再度利用し、販売促進につながる試行錯誤をしていく」と加えた。

また、Facebook社は、FacebookとInstagramの両SNSで外部サイトやアプリへ遷移するリンククリック数“アウトバウンドクリック指数”の表示をテスト予定。これは消費者の広告利用全体の動向を、より明確な形でマーケティング担当者に向けて提供する試みだ。この新機能の試験は数週間後に開始され、試行の過程で開発が進められるとのこと。FacebookページにつながるInstagram広告のクリックは、現在アウトバウンドクリックとして認識しているが、最終的には除外されるようだ。

 

 

※当記事は米国メディア「Mobile Marketing Magazine」の3/24公開の記事を翻訳・補足したものです。