商品情報管理のクラウドサービスプロバイダーである株式会社Contentservは、B2B コマースを実施している、または実施を検討している年商200億円以上のBtoB製造業の経営者・役員、管理職107名を対象に、製造業のB2B コマースに関する実態調査を実施した。




調査結果

 

B2Bコマースの重要性について尋ねたところ、約9割(「非常にそう思う」62.7%、「ややそう思う」26.2%の合計)の回答者がB2Bコマースの実施を重要な戦略と認識していた。多くの人が重視していたことから、デジタル変革の進展に伴い、企業間取引のデジタル化が進んでいることがみてとれる。

 

 

B2Bコマースの導入を検討した理由について質問したところ、「売上の向上」と「営業効率の向上」がそれぞれ56.1%と最多で、次いで「顧客のニーズに応えたい」が32.7%だった。さらに、具体的な理由を聞いたところ、「コストパフォーマンスの良さ」と「顧客価値への直接的な影響」、「海外企業の売上比率を上げるため」、「業務全般の効率化」、「自社の体制への適合感」が主な理由として挙げられていた。このことから、企業がデジタル変革を通じて、収益機会の拡大と同時に業務プロセスの効率化を求めていることがわかった。

 

 

B2Bコマースの実行における問題について尋ねたところ、、回答者の約8割(「非常に感じている」が18.7%、「やや感じている」が57.0%)が課題に感じていると回答していた。さらに、具体的な課題については、「基幹システムとのデータ連携」が50.6%と最も多く、次いで「社内全体の業務フローの見直し」が39.5%という結果だった。これは企業のデジタル基盤整備が十分でない現状を表しており、効率的なデータ管理やプロセス最適化が求められていることが明らかとなった。

 

 

B2Bコマースのシステムにおいて重要だと思う機能で最も多かったのは、「販売分析機能」の43.0%で、次いで「見積もり生成機能」の41.1%と「在庫商品通知機能」39.3%となった。この結果から、企業が効率的な販売プロセスとクライアント管理を重視しており、企業の運営効率と顧客満足度の向上に寄与するための機能が必要とされているようだった。

 

 

まとめ

 

今回の調査で、多くのB2B製造業の経営層・上層部がB2Bコマースを重要な戦略と捉えていることが分かった他、多数の企業が売上と営業効率の向上を目的にB2Bコマースの導入を実施または検討し、顧客ニーズへの対応が重要な動機の1つとなっていた。 

一方、基幹システムとのデータ連携や非効率な業務プロセスなどに対しては、多くの企業が課題を抱えており、このような課題は業界全体で解決すべく、対応が求められているのが現状だ。

 

 

株式会社Contentservの概要

 

Contentservは、商品情報管理 (PIM) 、デジタルアセット管理 (DAM) を統合した Product Experience Cloudを展開。また、AIを搭載したプラットフォームによって、マスターデータの管理、販売コンテンツの生成から広告配信、販売チャネルへの連携、売上分析までの一連のプロセスを一元管理することができる。