EC物流代行サービス「ウルロジ」を提供しているディーエムソリューションズ株式会社は、全国の20-60代の男女で特に月に1回以上ECで買い物をされるヘビーユーザー500名を対象に「ECでの商品購入に直結するデジタル広告の実態調査」を実施した。

 

 

 

調査結果

 

EC・通販で月に1回以上買い物をする方500名を対象に「ECや通販での購買に直接影響のあったオンライン上でのプロモーションを教えてください。」と質問したところ、54.5%と約6割の方がモール広告と回答していた。モール内での検索行動は、ニーズが顕在化している状況での視認性が高く、広告感も薄い。このため、比較検討の土俵に上がりやすく、スイッチもされやすいため、直接購買へ繋がったと考えられる。

一方、マーケットプレイスに表示する広告では、商品・プロダクトを目立たせるのは難しいため、他のマーケティング施策と組み合わせ、統合的なマーケティングコミュニケーションを行う必要がありそうだ。その手段として有効なのが低コストで実施できる「メール(28.0%)」で、モール広告を通じて閲覧・購入した消費者に対して、魅力的なコピーやセール情報を提供することで、効果最大化が期待できる。

 

 

Eメールに関して「EC店舗やモール、小売店から送られてくるメールの中で、開封する可能性の高いEメールの内容について教えてください。」と尋ねたところ、最も多かったのは、「出荷・発送といった確認メール」、次いで、「現在実践中のキャンペーン・割引の案内メール」、「セール・キャンペーンに関する情報」という結果だった。Eメールを通じたマーケティングコミュニケーションは開封されなければ意味がないため、開封の決め手となるタイトルは今回の結果を参考に考案してみるのもいいだろう。また、出荷・発送といった確認のメールに関しても、開封率が高いことから可能なのであれば、商品・プロダクトに関する情報を織り込むのも1つの手段といえる。

 

 

「EC・通販での購買に最も影響のあったSNSについて教えてください。」と聞いたところ、1位はYouTube(27.0%)、2位はLINE(21.4%)、3位はX(21.2%)という結果だった。影響を与えた背景として、上位3サービスはアクティブユーザー数の多さもあるが、共通する特徴は納得感をもたらす「情報量の多さ」が理由としてありそうだ。情報量の多さは消費者の可処分時間を増やしていき、それは消費者が検索行動を起こすうえでの「どこで探すか」というプラットフォームの信頼となりえる。そのプラットフォームに合った適切な情報量を用意することで、購買に強く影響すると考えられる。

 

 

最後に「SNSでインフルエンサーが紹介した商品・サービスについて教えてください。」と尋ねた結果、63.8%と6割以上がインフルエンサーの影響では購入したことがないと回答していた。昨今、インフルエンサーを使ったマーケティングコミュニケーション施策が増加傾向にあるが、それに伴って消費者もインフルエンサーの投稿に敏感になってきている。このため、インフルエンサーマーケティングによって、認知から購入までを広く目的にするのではなく、認知のみに特化した内容へ変更するなどして目的を絞る必要がありそうだ。

 

「ウルロジ」とは

 

ウルロジ」は、ディーエムソリューションズ株式会社が提供するECビジネスに特化した物流・発送代行サービスで、EC事業者の商品入庫や在庫保管・管理、棚卸し、受注処理、梱包作業、伝票発行、配送手配といった物流業務全般をまるごと委託できるのが特徴だ。事業者は手間もコストもかかる物流業務をまるごと委託することで、売上に直結するコア業務である商品開発やマーケティングに注力することが可能となる。