Webマーケティング支援サービスを展開しているECマーケティング株式会社は、コンテンツマーケティングを実施している企業のWeb担当者108人に対し、コンテンツのリッチ化に関する意識調査を実施した。



調査結果

 

コンテンツマーケティングに月50万円以上の予算をかけている企業が全体の83.8%と8割を超える結果となった他、月300万円以上の企業も12.6%と一定数みられた。また、BtoC企業の方が、BtoB企業より予算が少ない傾向だったものの、月300万以上かける企業はBtoCの方がわずかに多かった。

 

 

全体的にお役立ち情報やSEO記事、企業情報などのWebコンテンツを制作した企業が多く、BtoB企業では特にお役立ち情報の制作に力を入れている企業が多くみられた。その一方、BtoC企業ではSEO記事を制作する企業が60.0%と突出しており、集客に注力していることがわかった。また、BtoB企業で最も多かったお役立ち情報は、BtoC企業では32%と少数派だった。

 

 

Webコンテンツに活用したクリエイティブについて尋ねたところ、全体としては、1位が「メルマガ」55.9%、次いで「ホワイトペーパー」54.1%、「広告ランディングページ」46.8%だった。BtoB企業・BtoC企業別にみていくと、BtoB企業では、「ホワイトペーパー」が52.9%と最も多く、BtoC企業は、全体と同じく「メルマガ」が56%と最多だった。

 

 

クリエイティブを活用した理由について、画像や動画はテキストより注意を惹きつけやすいためか、「Webサイトへの滞在時間アップ」を目的とする企業が55.9%でトップだった。2位は、「Googleのレンダリング対策」で、これは近年「Googleのレンダリング」の処理技術が上がり、クローラーは画像やJavaScriptも高い精度で認識するようになっているためと考えられる。

このようにGoogleがリッチなコンテンツを評価できるようになった背景もあり、クリエイティブを活用した企業も多いようだ。

 

 

Webコンテンツ制作の課題を聞いたところ、1位が「リピート率が上がらない」が50.9%、2位が「他社と差別化が難しい」45.4%、3位が「コンテンツの質が低いと感じる」42.6%という結果だった。

コンテンツが飽和状態になりつつある昨今、ユーザーの興味を引き、関係性を構築できるリッチなコンテンツ制作に頭を悩ませる担当者が多い状況が見受けられた。

 

 

今後のWebコンテンツ制作で重要だと思うことは何かという問いに対し、「文章のクオリティ」が最も多く62.0%、次いで「クリエイティブを用いた表現」54.6%となっており、この2つを重要だと考えるWeb担当者が多く、特にコンテンツの質にこだわりを持っていることが分かった。

日々、大量の情報に触れ、情報リテラシーが向上するユーザーは増加しているため、今後、質の低いコンテンツは見られなくなる傾向がさらに強まるだろう。そうした背景もあり、企業はよりクオリティが高く、表現力豊かなコンテンツ制作を重要と考える必要がある。