消費者庁は、全国の満15歳以上の消費者1万人に対し、日頃の消費生活での意識や行動、消費者事故・トラブルの経験等を中心に、アンケート調査を実施した。
調査結果
普段、パソコンやスマートフォン等でインターネットをどの程度利用しているか聞いたところ、「利用している」と回答した人の割合は78.8%と、約8割の人が頻度は違うものの利用していた。
性別でみていくと、「利用している」の割合は「女性」75.6%より「男性」82.2%の方が高くなっており、毎日利用している人も女性と比較すると5ポイントほど多かった。
年齢層別では、「利用している」の割合は「20~29歳」98.2%が最も高く、次いで15~19歳97.1%が高くなっている一方で「80歳以上」25.9%が最も低くなっており、年齢が若いほど利用率が高かった。
「利用している」と回答した4,437人に対し、インターネット上で利用しているものについて聞いたところ、「情報収集(検索、閲覧)」の割合が92.9%と最も高く、次いで「商品・サービスの予約や購入」の74.6%、「動画閲覧(サブスクリプションサービスも含む。)」62.4%の順となっている。
インターネット上で利用しているものについて「1.商品・サービスの予約や購入」と回答した3,311人に対し、インターネットでの商品・サービスの予約や購入をどの程度しているか聞いたところ、「週に1回以上」の割合が12.3%、「月に2~3回程度」が32.2%、「月に1回程度」が24.0%、「数か月に1回程度」が22.4%となっていた。 年齢層別にみると、「週に1回程度」の割合は「30~39歳」17.0%と最も高く、次いで「40~49歳」の15.1%が高くなっている一方で、「15~19歳」は未成年で親が管理しているためか、最も低くなっている。また、興味深いのは、「70~79歳」は「80歳以上」よりもインターネット利用率が高かったが、ネットでの予約や購入において、「週に1回以上」と「月に2~3回程度」は「80歳以上」の利用者が多かった。
インターネット上で利用しているものについて「1.商品・サービスの予約や購入」と回答した3,311人に、インターネットでの商品・サービスの予約や購入について、心配なことを聞いたところ、「個人情報が漏えいや悪用されている」の割合が58.7%と最も高く、次いで「商品・サービスが期待やイメージとは異なる」55.0%、「粗悪品や不良品が届く」52.5%という結果だった。このことから、商品の内容も重要だが、それ以上に個人情報が悪用されることに対し不安に思っている人が多かった。
インターネット上で利用しているものについて「1.商品・サービスの予約や購入」と回答した3,311人に、インターネットでの商品・サービスの予約や購入において、実際に経験したことを尋ねたところ、「商品・サービスが期待やイメージとは異なる」が52.1%、次いで「望まない広告メールが送られてくる」が47.6%、「サイズや数量等を間違えて注文してしまう」が31.8%となった。心配なことでは「個人情報が漏えいや悪用されている」が最も多かったが、実際個人情報が悪用されたと回答したのは9%程度だった。