東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社は、Shopeeの消費者データを分析し、第一四半期の日本越境商品のショッピングトレンドを発表した。
調査結果
カテゴリーランキングTOP10の内容は昨年度と共通点が多く、1位は美容品・化粧品、2位はヘルスケア、3位は食品・飲料という結果だった。また、スポーツ・アウトドア、レディース服、レディースバッグのカテゴリーの成長率が非常に高く、それぞれ7位、9位、10位にランキング入りした。
カテゴリーランキング9位にも入っていたレディース服の下着・ランジェリー商品は、昨年度と比較するとオーダー数が+1994%と、顕著な成長を記録し成長率の高いカテゴリーでは1位を獲得した。そして、スポーツ・アウトドアの様々な器具は+806%、レディースバッグの中古・多目的バッグは+159%のオーダー数増加でそれぞれ成長率が2位と3位だった。
この結果の背景としては、外出の規制が緩和され、東南アジアと台湾では遠出や出社をする人々が増えていることが大きく関係しており、今後もこれらのカテゴリーの売上は堅調であると推測される。
カテゴリごとの売れ筋商品としては、美容品・化粧品部門「ソフティモ スピーディー クレンジングオイル」、ヘルスケア部門「潤姫桃子 クルコシルセラミド」、食品・飲料部門「スターバックス抹茶ラテ」となっており、東南アジアや台湾における日本商品は既に日常生活の一部であることが垣間見えた。
さらに、食品・飲料カテゴリーでは、日本でも人気の一蘭のインスタントラーメンが台湾や東南アジアの複数の市場で高いオーダー数を記録し、お土産としても人気の商品であることから、訪日外国人が増えている今、日本のお土産商品が越境ECにおいてポテンシャルを秘めていることを示している。
まとめ
2023年の第一四半期のショッピングトレンドを分析した結果、新型コロナウイルスの世界的大流行の期間中に好調だった日本越境商品の高い需要が継続している他、規制緩和によってアウトドア用品やお土産商品など、新しいカテゴリーの商品も大きく売上を伸ばした。
このことから、コロナ禍が明けた今もなお、東南アジアや台湾でより幅広い日本商品への関心や需要の高まりが続いており、多くの日本越境セラーが東南アジアや台湾の市場で活躍する機会があることが分かった。日本越境セラーは、最適な戦略を立てることによって、2023年は2022年以上に躍進できるかもしれない。
ショッピージャパン株式会社の概要
Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームで、企業のデジタル化とオンラインプレゼンスの強化、多くの人々のデジタルサービスへのアクセス、更には現地社会の活性化を支援することで、多方面と繋がるデジタルエコシステムを実現。また、Shopeeは現地のデジタル経済への重要な貢献者であることを目指しており、事業者がeコマースで成功するための支援に尽力している。