ECデータサービスを提供する株式会社Nintは、2018年11月11日にアリババグループが開催した「独身の日」のデータを詳細の分析レポートとして公開。
レポートの一部をまとめたEC Data Labの記事を紹介する。
流通総額3.6兆円越えで過去最高を更新した「独身の日」
今年度の「独身の日」はアリババグループの発表によると流通総額は3.6兆円を超え、対昨年比127%と過去最高を更新した。アリババグループの越境ECプラットフォームである天猫国際は対昨年比151%と過去最高を更新している。
また天猫内の人気商品ランキングは変動しており、2017年には第4位であった化粧品が第3位にランクアップ。それ以外は昨年と同位で上位1位に服・靴・バック、2位にデジタル家電製品が挙がっている。また、天猫に出店しているショップのランキングでは家電・デジタル製品の人気ブランドショップが並ぶ中、2016年から3年連続で「ユニクロ」がランクインした。
天猫国際では日本が3年連続第1位に
海外商品専門の越境ECチャンネル天猫国際においては、国別ランキングでは日本が3年連続第1位(2016年より連続)に。このことから中国ユーザーからの日本商品への支持が厚いことが伺われる。貿易戦争で中国との関係が危ぶまれるアメリカの商品も2位と検討し、3位にはオーストラリアがランクインしている。
またショップ別ランキングでは、サプリメント、化粧品、マタニティのブランドショップが並んでおり、日本勢は昨年もTOP10入りしていたムーニー(第2位)、マツキヨ(第4位)に加え、ドクターシーラボが第7位にランクインした。
また日本商品(日本ブランド)の第1位はメリーズ(テープタイプL54)、第2位にヤーマン(美顔器HRF-11)、第3位はドクターシーラボ(LaboLabo毛穴ローション)と中国ユーザーから品質に定評がある日本製のオムツ、化粧品に加え、高額な美顔器が上位にランクインした。また、14位にランクインしたDr.Arrivo The Zeusは、日本円で13万円越の高額商品であり、中国女性ユーザーの美意識の高まりが伺われた。
人気商品カテゴリにおいてあまり変動のなかった天猫内で化粧品が上位にランクアップしたことに加え、越境EC部門でもサプリメントや化粧品といったブランド、商品がランクインしていることから、国内外への美容商品の需要の高まりが伺われる。