中国大手のEC&小売インフラカンパニーである京東集団は、2018年11月1日~11月11日で開催した「独身の日」セールにおいて、累計注文額が1,598元(約2.62兆円)を達成し、うち越境ECの取引額が昨年から120%増加したことを明らかにした。

今年の「独身の日」セールでは日本の製品の人気も高く、カルビーは、セール開始後30秒で昨年のセール売上記録を更新した。また、中国ユーザーから人気の高い美容商品では、人気美容ブランドとしてSK-2がランクイン。このほか、パナソニックのトイレは昨年比1.7倍、コンタクトレンズ「1dayアキュビューディファイン」は昨年比4.3倍の売上げを記録し、ドクターシーラボはセール開始後11分で昨年の売上を超えて化粧品部門の売上ランキングで第1位となった。また、同ランキングでユニ・チャームがトイレタリー部門で第1位、資生堂はボディケア部門で第1位になるだけでなくヘアケア部門では第2位にランクインするなど、日本の製品もかなり人気であったことが伺える。

さらに、京東がもつ物流倉庫「アジアNo.1」では配送物の処理量が70万件にのぼり、荷物量としてEC業界全体の最高記録を更新した。また、同倉庫は自動化設備の活用により「独身の日」でも90%の注文を同日、もしくは翌日での配送を達成している。配達最時間は4分を記録したという。

京東物流の成長もあって、コールドチェーンサービスの取引額は110%増加し、生鮮食品の売上は昨年から2倍の合計29,500トンを記録している。

 

これまで以上の盛り上がりをみせた「独身の日」セール。70万件にものぼる荷物量を捌ききった物流倉庫はいかに運用されたのだろう。京東物流CEOである王氏は、「今後も京東物流のインフラ技術を磨き最速のスピードで最高のサービスと最高品質の商品がすべての顧客に届けられるよう、全力を尽くしてまいります。」とコメントを残している。

 

<参考>

京東、中国国際輸入博覧会で約1兆640億円分の海外製品を仕入れ