株式会社オープンロジは、日本の物流プラットフォームとしては初めて、D2C越境EC向けのサービスを提供するGlobal-e社とパートナーシップを締結し、システム連携を開始した。

 

これにより、EC事業者は、国ごとの関税ルールや決済方法、配送対応などにとらわれることなく、越境ECビジネスに集中して事業成長を加速できるようになる。

 

 

連携の背景

 

昨今の越境EC市場の成長に伴い、オープンロジを利用する海外販売のEC事業者から「海外のお客さまのお買い物をより快適で安心なものにしたい」「関税の規制などのハードルが高いEUやASEAN諸国などへも販売を拡大したい」との声が上がっていた。そのような中、2023年2月から、オープンロジを利用するEC事業者はGlobal-eを導入することで、世界の200以上の国と地域の購入者に対してローカライズされたショッピング体験(現地の言語や通貨、決済手段への対応)を提供することができるようになる。また、オープンロジへの出荷指示についても、APIによるデータ連携で自動化が可能となる。

 

 

連携で実現できること

 

EC事業者にとって、越境ECでの販売が、国内での販売と同じくらいシンプルになり、さらに世界中の消費者にとって、シンプルで優れた購買体験を提供することが可能となる。また、オープンロジShopifyGlobal-e、配送会社とのシステム連携により、Shopifyで構築したオンラインストアで購入者が決済後、自動的に出庫指示が作成し、倉庫での梱包、海外発送の手配を一括して対応する。

 

 

API連携のイメージ

 

 

 

Global-e Japan株式会社の概要とコメント

 

Global-eは東京を含む世界10か所に拠点を構えており、Global-eが提供するD2C越境EC向けサービスは、200以上の国と地域においてローカライズされたショッピング体験を提供し、海外からのコンバージョン率や売上を伸長することが可能だ。

 

また、Global-e社は提携について「世界中の消費者の購買動向は大きく変化し、越境ECの利用率は爆発的に加速しました。今日、海外のオンラインストアで買い物をするのは当たり前になっており、世界中の消費者が、自国にはない、優れた「日本ブランド」を求めています。今回のオープンロジ社とのパートナーシップ締結で、マーチャントの皆様に、よりシームレスで自動化されたフルフィルメントサービスを提供できるようになりました。これから一緒に、日本発の越境ECビジネスを盛り上げて行きたいと考えています。」と回答した。

 

 

オープンロジの概要とコメント

 

一方、株式会社オープンロジは、独自の倉庫管理システムを通じて全国の倉庫をネットワーク化し、標準化した仕様とオペレーションにより物流業務の効率化と一元化を実現、固定費ゼロ・従量課金で利用可能な物流フルフィルメントサービスを提供しており、導入アカウント数は約11,500となっている。また、ShopifyやYahoo!ショッピング、ネクストエンジン、BASE、eBayなどのECカート・プラットフォーマーとAPI連携を行い、自動出荷を実現する。

 

また、今回の連携についてオープンロジは、「海外販売にチャレンジしたいEC事業者様にとっての大きな課題の一つが、各国の法規制や税務への対応でした。コンプライアンス意識の高まりもあり、大手の事業者さまを中心に、その対応方法についてご相談を受ける機会が多かった一方、いままで現実的に有効なソリューションがなかったのも事実でした。今回のGlobal-e Japan社とのパートナーシップによって、法規制対応や税務処理の課題が解決されます。また、送料/関税なども含め、現地の決済手段で販売することができるようになり、販売量の向上も見込めるため、越境ECにおいて使わない理由が無いサービスであると感じています。このパートナーシップで日本のEC事業者さまの課題を解決し、日本発の越境ECビジネスの活性化をともに進めていきたいと考えています。」と述べた。