THECOO株式会社は、全国の男女1,000名を対象に「SNSを介した購入経験に関する調査」を実施し、SNSで商品・サービスを購入する消費者の利用動向を公開した。

 

 

調査背景

 

近年、日常的にSNSの利用時間が増え、SNSで発信される情報が消費者の商品・サービスの購入に少なからず影響を与えている。そこで、今回、購入頻度や商材、情報収集のスタイルなどのSNSをきっかけにした購買行動について、SNSを日常的に利用している10〜50代の男女を対象にアンケート調査を実施するに至った。

 

 

調査結果

 

「SNSの情報に触れ、商品・サービスを購入・利用する頻度は平均してどれくらいですか?」という質問に対し、「週に1回以上」は17%、「月に1回以上」は30%あり、約半数の回答者で商品・サービスの購入の際にSNSでの情報収集が習慣化していることが伺える。一方、「ほとんどない」、「全くない」と答えたのは2割程度にとどまった。また、世代別にみると、10代では82%、20代では47%、30代では24%が1日1時間以上SNSを利用すると回答し、全体の傾向としても若い世代ほどSNS使用傾向が高い結果になった。

 

 

「以下のSNSアカウントの投稿を商品・サービス購入・利用の参考にしたことがありますか?」という質問に対し、「企業・ブランドの公式アカウント」は47.1%、「インフルエンサーのアカウント」は36.8%という結果となった。一方、「SNS広告で表示された情報」は24.9%、「知人・友人のアカウント」は23.9%、「フォロー・チャンネル登録していない見知らぬアカウント」は21.9%と比較的低い結果だった。このことから、友人等のアカウントや、関連のないアカウントよりも、より影響力のある公式や著名な人を参考にしているようだ。

また、世代別にみると、10〜20代はインフルエンサーのアカウントを参考にした経験のある人が比較的多く、世代が上がるにつれて企業・ブランドの公式アカウントとの差が大きくなる傾向だった。

 

 

「SNSの情報をみて購入・利用したことのある商品・サービスの金額感を教えてください」という質問に対しては、「5,0001〜10,000円」と答えた人が23%とボリュームゾーンとなり、「3,001〜5,000円」「1,001〜2,000円」が20%を超えた。全体の集計では1,001円以上の商品・サービスを購入・利用した経験がある人は75.9%、10,001円以上の商品・サービスの購入・利用の経験がある人は23.9%となり、中価格〜高価格帯商材の購入意向にも一定の影響を与えることが明らかになった。

 

 

「以下の時間に、各SNSを使って商品・サービスの情報収集をすることがありますか?」という質問では、SNSを問わず「平日の帰宅後の自由時間」「平日の就寝前の自由時間」「休日」が多い結果にとなった。一方、「平日の通勤・通学前」「通勤・通学・移動時」「休憩時間・食事中」などは比較的少なく、SNSプラットフォームとしては、Instagramが最も好まれていた。また、それぞれの時間でみると、YouTubeが最も利用の多いSNSとなった。

 

 

「SNSの投稿を見て商品・サービスを購入・利用した際の、以下の頻度を教えてください。」という質問に対しては、「SNSを眺めていて、ある投稿で商品・サービスを知り、突然欲しくなった」経験がある人は79.8%、「SNSを眺めていて、ある商品・サービスをよく目にするようになり、徐々に欲しくなった」経験がある人は80.7%と非常に高く、このことから、SNSを認知経路として購買意欲が高まる人が多かった。その一方、複数回経験がある、という切り口では「特定の商品・サービスの購入・利用を検討していて、SNSで情報を調べた」が41.2%となり、検討段階でSNSを利用することが習慣化している人が半数近くいることがわかった。

 

 

THECOO株式会社について

 

THECOO株式会社は「『できっこない』に挑み続ける」をビジョン掲げ、一般ユーザー向けのファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供を行う「Fanicon事業」及び、クライアント企業向けにインフルエンサーを用いたマーケティング施策支援やオンライン広告コンサルティングを行う「法人セールス事業」を展開している。