デジタルシェルフ総研は、EC事業を展開する企業対して、EC事業を展開する中で情報発信・集客・顧客との接点等で活用が広がるSNS利用の状況の実態を調査・把握し、SNSの活用状況・課題などをまとめ、公表した。
調査方法は、EC事業を展開する企業に所属する205名に対し、デジタルシェルフ総研のオンラインセミナー申込者・参加者にアンケートを実施した。
企業として活用しているSNSについて
最も多く活用されているSNSは、Instagramが69.8%とトップ。続いてFacebookが58.5%、3位にはTwitterが50.7%、少し差が開きYoutube、LINEが約30%となった。また、日本でも若者を中心に人気を博しているTikTokはわずか2.5%と企業での利用はわずかなことが分かった。
SNSの効果について
SNSの効果について調査したところ、効果を実感していないとの回答が51.9%で、最も多かった。一方、アクセスや問い合わせの増加などを実感しているのは30.4%、評価レビューが向上しているは21.5%等少数にとどまった。
SNS運用の課題について
SNS運用の課題については、運用の人材不足が51.7%と最も多く、続いて投稿ネタ不足が46.0%となった。また、43.7%の効果が見えにくい・フォロワーが増えないなど、結果が出づらいこともSNSの課題として挙げられた。
SNSの今後の取り組みについて
SNSの今後の取り組みについては、増やしていくとする企業と現状を維持するという回答が半数近くあり、今後減らしていくと回答したのは、1.5%とわずかだった。
今回、EC事業者のSNS利用実態調査したことで、過半数の企業が今後一層SNSの取り組みを促進すると回答、また、多くの企業がInstagramやFacebookをはじめとしたEC事業におけるSNSの活用に関心を持っていることがわかった。しかし、一方でSNSの効果を実感できていない企業が51.9%と過半数を占めるなど、関心は高いものの、まだ本格的に活用することについては手探りの状態である実態も明らかとなった。