株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『Eコマース&アプリコマース月次定点調査2020年8月度』の結果を発表した。なお、本調査は、17歳~69歳の男女1,100名を対象にしている。

 

その中からEコマースに関連する調査結果について簡単に見ていこう。

 

最も利用する通知方法はメールマガジン

 



EC利用経験者が、ECサイトやECアプリから新商品やキャンペーン情報を受け取っている方法は「メールマガジン」が最も多く59.1%、次いで「アプリのプッシュ通知」24.9%、「ダイレクトメール」「SNS」共に21.0%だった。また、最も商品購入につながっている方法も「メールマガジン」の44.7%が多数を占める、次いで「アプリのプッシュ通知」11.1%、「SNS」10.8%だったことが分かり、メールマガジンが商品購入のきっかけに大きく貢献していることがわかる。

 

 

 商品購入につながっているSNSは「LINE」がダントツ

 

 

ECサイトから通知を受け取っているSNSを尋ねたところ「LINE」が76.9%、続いて「Twitter」52.2%、「Instagram」37.9%、「Facebook」36.8%という結果になった。

 


また、この中で購入に繋がっているSNSを聞くと、「LINE」が42.3%、続いて「Twitter」24.4%、「Instagram」15.5%、「Facebook」8.9%となり、ECサイトから通知を受け取っているSNSと同じ順位だった。そして年代別に見ていくと、「Twitter」や「Instagram」のボリューム層が10〜30代なのに対し、「Facebook」は60代が25.0%と最も多かった。さらに「LINE」も40代、50代が52%と高かったが、「Twitter」と「Instagram」の60代は0%という結果になった。

 

 

 CtoCサービス利用経験者のうち、「メルカリ」利用率が半数超え


CtoCサービス利用経験者に、現在利用中のサービスを聞いたところ、「メルカリ」を挙げた人が最も多く51.8%、次いで「ヤフオク!」が43.7%、「ラクマ」29.2%となり、「メルカリ」が圧倒的に多かった。一方、「ヤフオク!」は現在利用者が50%弱いるにも関わらず、以前より少しずつ利用者が減っており、以前このサービスを使っていたが1年は利用していないという回答は36.4%で、2019年9月に比べて4%増加した。

 

 

今年8月のEC利用率は56.9%

 

 

2020年8月にECで商品を購入した人の割合は56.9%で、年代別に比べてみると、10代は43%、20代は54%、30代は60%、40代は65%、50代は58%、60代は54.5%で、10代以外は全ての世代で50%を超えていた。

 

 

また、去年の同時期、2019年9月の利用状況と比べてみると、購入した人が44.8%で、約12ポイント増加していた。さらに購入はしていないが、Eコマースサイトを閲覧している人も増加し、去年の9月が9.4%だったのに対し、今年の8月は14.5%まで上昇していた。

 

2020年5月あたりから商品購入、サイト閲覧が増えていることから少なからずコロナの影響もありそうだ。