マーケティングに関して、予算はあるだろうか。目標を設定するだけでなく、すべての数字を把握する必要がある。コンサルティング会社WorkSmartr.comのコンテンツマネージャーBernadine Racoma氏にアドバイスを聞いた。

 

マーケティングは、今やあらゆるビジネスが投資しなければならないものである。多くの競争とインターネットの台頭により、企業は顧客や新しいオーディエンスに自分たちのメッセージを伝える方法を見出さなければならない。もちろん、マーケティングはそのための手段であり、毎月の戦略を立てることが今後の課題である。

 

しかし、ある期間、マーケティングに投資をしてきたのであれば、それが高額になり得ることはわかっているはずだ。そのため、とにかくマーケティングにかける予算を縮小したり、より慎重になったりすることもあるだろう。そこで、成果を損なわずに効果的に予算管理を行う方法を学ぶ必要がある。ここでは、マーケティング予算の管理に役立つヒントをいくつか紹介しよう。

 

目標を知る

まず初めに、今年のマーケティング目標を理解する必要がある。たとえば、あなたがその業界での新規事業者であるとすると、競合他社に果敢に挑戦していく必要があるだろう。マーケティング予算はかなり高額になるかもしれない。あるいは、大変な一年であったため、厳しい予算で物事を進めたいと考えているブランドであるかもしれない。まずは、今後12か月間のマーケティング目標を検討し、それを基に支出を決定すべきである。

 

予算を設定する

常に予算を立てる必要がある。つまり、あちこちにお金をかけてはいけないのだ。そうではなく、マーケティングに費やせるお金の上限を設定しておく必要がある。こうすることで、自分が取り扱うべき数字を知ることができる。そして、自分の財政状況を把握し、予算のうちどの程度をマーケティングに回せるかについて考えよう。また、年末に良い業績を残したいのであれば、それを守る決意をしなければならない。

 

数字を記録する

基礎が整ったら、数字を記録するシステムを導入する必要がある。つまり、マーケティングに関わる経費や財政内容をすべて記録しておく必要があるのだ。そうでなければ経営は成り立たない。このタスクを、自分でやるか、チームでやるかは、どちらを選んでもよい。しかし、いずれにしろ、この仕事に適したツールが必要となる。特に、支出管理のためのCFO(最高財務責任者)ツールは、投資するのに最適なものといえるだろう。これらのツールを使えば、すべての数字を高速処理し、いま何が起こっているかを知ることができる。

 

常に選択を見直す

時には、物事がプラン通りに進まないこともある。たとえば、数か月後にマーケティングプランがうまくいかなくなったとしたら、どうなるだろうか。マーケティング戦略を再構築し、違うやり方をしなければならないかもしれない。たとえ予算を管理しようとしているとしても、これはあり得ることである。財務帳簿をつけていることを確認し、自分の選択を見直そう。組織化されていれば、大きな問題にはならずに新しい決定を迅速かつ決定的に行うことができる。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の5/19公開の記事を翻訳・補足したものです。