中国のeコマース大手JDが、オランダに新たなディストリビューションセンターを開設する。B2Cオンライン小売業者である同社が開設するセンターの敷地の広さは、18,000平方メートルとなる。

 

同スペースの3分の2は倉庫として使用され、その30%以上を中二階が占める。残りの350平方メートルはオフィススペースに充てられる。

 

このニュースは、ロジスティクス不動産投資会社でありディベロッパーのDHGによって発表された。最近、同社は、中国のECサイトJD.comを展開するeコマース企業JDと、オランダ南部のVenrayにあるディストリビューションセンターに関するリース契約を締結した。

 

JD.comは欧州にビジネスチャンスを見出す

「他のグローバル企業と同様に、JD.comも欧州でのビジネスチャンスを見出しており、オランダで最初のディストリビューションセンターをリースする」とDHGは記している。この新センターの倉庫では、JD.comは無人搬送車(AGV)を使って商品を処理し、スタッフをサポートする予定だという。

 

「商品処理にロボットを使用予定」

約3年前には、JDが「欧州のeコマースに参入する準備が整った」との記事を掲載した。CEOのRichard Liu氏は次のようにコメントしている。「私にとって、欧州e コマースへの参入は、もはやドイツの商品を中国で販売することだけにとどまらない。欧州でも商品を販売したいのだ。欧州地域の商品も含め、さまざまな商品を販売したいと考えている」。

 

※当記事は英国メディア「Ecommerce News europe」の4/29公開の記事を翻訳・補足したものです。