BEENOS株式会社は、株式会社メルカリが運営するフリマアプリ「メルカリ」と中国で最大のECプラットフォームを運営するアリババグループのCtoCマーケットプレイス「淘宝(タオバオ)」およびフリマアプリ「閑魚(シェンユー)」との連携のサポートを開始した。メルカリと「淘宝」および「閑魚」の連携にあたり、BEENOSグループがシステム開発、代理購入、海外発送、問合せ対応などをサポートする。メルカリの国内出品者は特別な対応をすることなく、中国最大級のECプラットホーム「淘宝」と、流通総額3兆円規模の中国最大の中古品マーケットプレイス「閑魚」への販売機会の拡大が見込まれ、「淘宝」および「閑魚」のユーザーはメルカリから、厳選された日本の高品質で状態の良い品を購入できるようになる。

 

月間アクティブユーザー9,000万人を抱える「閑魚」と日本のマーケットプレイスが連携するのは初めてである。BEENOSグループは越境ECのリーディングカンパニーとして、2008年に海外転送サービス「転送コム」事業を開始し、テクノロジーの力で日本から海外、海外から日本を双方向に結ぶグローバルプラットフォーム構築を掲げ、あらゆる人・企業とグローバル市場を繋ぎ、新しい常識や可能性の提供を目指していく。

今回の連携により、世界最大のEC市場である中国での日本のリユース市場の拡大、ひいてはアジアとの新しい関係性の構築や循環社会の実現に貢献するとのこと。

 

BEENOSグループは、モノ・人・情報を「日本から海外へ」、「海外から日本へ」と双方向に繋ぐグローバルなビジネス展開を強みとしているが、特に、中核事業であるグローバルECサービスの運営において、BEENOSグループの代理購入サービスとのシステム連携により海外のマーケットプレイスに販路を拡げ、世界中への流通を実現する一気通貫した販売チャネルである「グローバルプラットフォーム」の構築を目指している。現在までに、「Shopee」、東南アジア地域最大級のECプラットフォーム「Lazada」と連携し、日本とアジアのマーケットプレイスをつないできた。

 

BEENOSグループは2019年11月よりメルカリとBEENOSの完全子会社が運営する越境ECサポートの代理購入サービス「Buyee」の連携を開始し、メルカリに出品された商品は100か国以上の国・地域からの購入が可能となった。さらに、2020年8月にはメルカリのアジア圏での販売強化のため、「Shopee Taiwan(蝦皮購物)」への出店サポートも開始している。メルカリの幅広い商品数がアジアのお客様に支持され、連携開始以降流通が伸長し、さらなる需要が見込まれている。

経済産業省の「令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、中国のBtoC-EC市場規模は、2019年時点で1.93兆USドルと2位のアメリカに3倍以上の差をつけ、世界最大のEC市場となっている。国内ECだけでなく越境ECのニーズも高く、特に日本製商品は「安心・安全」であると人気を集めている。また、中国の中古品取引市場規模も拡大しており、2020年には1兆409億元に及ぶ見通しである。中古品においても日本からの商品への信頼性は高く、日本人はものを大切に扱うというイメージ、日本のアニメ関連のフィギュアやカードなど日本限定のアイテムが入手できる独自性が高く評価されている。

今回の連携では、累計出品数20億品を超える日本最大のフリマアプリ「メルカリ」の商品を、「淘宝」および流通総額3兆円規模の中国最大の中古品マーケットプレイス「閑魚」に流通させることにより、BEENOSグループが掲げるグローバルプラットフォームをさらに強化し、国境を越えた新しい市場の創造を目指す。

 

今回、BEENOSグループが開発したシステムによりメルカリと淘宝および閑魚が連携し、メルカリに出品されている商品の一部を淘宝、閑魚で越境販売できるようにする。現地の顧客からの問い合わせもBEENOSグループが対応する。中国の顧客から受注した商品は、BEENOSグループが「メルカリ」にて顧客の代わりに購入手続し、提携する倉庫に届いた商品を検品、梱包した後に中国へ発送するため、「メルカリ」の出品者は特別な対応をすることなく「淘宝」「閑魚」への販売機会の拡大が見込まれる。

 

<参考>

BEENOSグループ会社が「Shopee」と戦略的業務連携し、日本企業の出店サポートを開始