株式会社ヤプリは、「Yappli」を利用するスマートフォン・アプリを対象とし、2016年8月末〜2020年8月末までのリテール・EC業界におけるアプリ導入状況とユーザー動向の調査を発表した。

 

O2Oアプリの顕著な伸びと圧倒的なオムニチャネルアプリ数


これまでリアル店舗のみだった企業が、ここ数年で急速にデジタル上の顧客接点を作っており、過去5年間で伸び率がもっとも高いのはO2Oアプリで19倍にも上り、昨年と比較しても2倍となっていることから、まだまだ伸びる可能性がある。一方、全体数としてはオムニチャネルアプリの活用が最も多く、2020年時点で全体の約6割を占めていることに加え、昨年比1.24倍と現在でも着実に増加している。

 

ECアプリの平均ダウンロード数は過去5年で約11倍に


1アプリあたりの平均DL数は、ECアプリが過去5年間で約11倍伸びており、平均約48,000DL、オムニが5.4倍の185,000DL、O2Oは1.36倍の142,000DLという結果になった。ECアプリはO2Oアプリやオムニチャネルアプリと比べ平均ダウンロード数は低い傾向にあるが、ECはアプリと相性が良いビジネスモデルのため、十分に結果を出せる数字と考えれられる。

 

O2Oアプリは昨年と比べ減少傾向

5年前と比べDL数は増加していたが、コロナ前の2019年と2020年を比べると、EC機能を持つ、ECアプリとオムニチャネルは平均ダウンロード数が1.3倍以上伸びているが、O2Oは0.8倍と減少傾向となった。

株式会社ヤプリは今後も継続的にユーザー数の増減を追っていくとともに、各アプリにおける実施施策との因果関係など、アプリを活用したマーケティング支援、ビジネス支援を成功に導くための情報を発信していく予定とのこと。