フランスのスーパーマーケットチェーンCarrefourが、オンライン食料品マーケットプレイスを立ち上げた。同社によると、2020年中に100社以上の小売業者からの最大100,000アイテムを取り扱う、とのこと。Carrefour店舗で扱う日用品を補完するアイテムを取りそろえる予定だ。

 

Carrefourは最近、外部ベンダー向けのマーケットプレイスを持つ大手企業へと成長した。フランスのeコマースソフトウェア開発企業で多くのオンラインマーケットプレイスを構築しているMiraklと提携し、今回ローンチしたプラットフォームを共同開発している。

 

Carrefour.frのマーケットプレイス

2020年6月初旬、CarrefourはフランスのeコマースウェブサイトCarrefour.frでマーケットプレイスを開設。これは、品揃えを補完する製品をマーケットプレイスで販売することで、扱う製品の範囲を拡大することを目的としている。

 

「品揃えを補完する製品をマーケットプレイスで販売し、扱う製品の範囲拡大を狙う」

 

eコマースのトレンドに合わせた新商品

Carrefourは、「マーケットプレイスで扱う新しい製品は最新のeコマースのトレンドに合わせていく」とのこと。最近の消費者は、オーガニック、自然、ヘルシーといった製品だけでなく、地域特産品や地元の製品を好む人が多い。同社は「扱う製品カテゴリは食料品、飲料、衛生および美容製品、ペット用品、子ども関連商品である」と説明している。

 

また同社は、一つのウェブサイトで多くのアイテムを扱うことが、消費者にとって時間の節約になると考えている。そして、同社によると「購入品はフランス全土の消費者の自宅に直接届ける」とのこと。

 

変革を遂げたCarrefourの全エコシステム

今回ローンチした新しいオンラインマーケットプレイスは、eコマース食料品小売業者のトップを目指すというCarrefourの目標の一環である。Carrefour Franceのeコマース及びマーケティングのエグゼクティブディレクターであるElodie Perthuisot氏は、「この2年間、消費者の期待に応えるべく、Carrefourエコシステム全体は変革を遂げている。オンラインでの食品販売への移行を促進し、フランスの消費者の日常生活をよりシンプルにするためのデジタルソリューションを提供していている」と述べた。

 

「Carrefourはeコマース食料品小売業者のトップを目指す」

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の6/26公開の記事を翻訳・補足したものです。