デジタルビジネスを支援する海外SaaS商社の株式会社ギャプライズが提供する、タグ1行でECサイトを高速化するオールインワン・スピード改善ツールのSpeed Kitが、株式会社デイトナ・インターナショナルの公式通販サイト「Daytona Park(FREAK’S STORE公式通販)」にて2025年4月より本導入が実施された。
これにより、商品詳細ページの読み込み速度の大幅改善がみられた。
ECサイトのスピード改善を実現する際に必要なポイント
ECサイトの表示を早くするには、「コンテンツ配信ネットワークを使用して、地理的に近いサーバーからコンテンツを配信する」、「画像やコードの最適化」、「ブラウザやCDNでのキャッシュ活用による再読み込み時間の短縮」、「データベースクエリの効率化、サーバーレスポンス時間の改善」といったことが重要となってくる。
しかし、多くの企業では既存のシステム構成やパッケージの制約、開発リソースの問題から、これらのアプローチを全面的に実施することが難しいケースも少なくない状況にある。
今回の導入経緯
「Daytona Park」のサイトでは、既存のCDNだけではフロントエンド側(JavaScript、CSS、画像など)の最適化が不十分だった。また、カートリニューアル後に、速度改善が期待通りに進まず、社内からも「サイトが遅い」との指摘もあり、Speed Kitの独自性や他製品との差別化ポイントをふまえた検討後、PoCを経て導入に至った。
Speedkitが導入されて実現したこと
まず、「Daytona Park」がSpeed Kitを導入したことで、商品詳細ページのLCP(Largest Contentful Paint)が2.7秒から0.7秒に改善し、読込速度が劇的に向上したことが挙げられる。これにより、CVR(コンバージョン率)が6.26%向上(テスト導入期間)し、合わせてカート投入率も向上する見込みとなっている他、再訪率の増加や、アプリのリテンションにもプラスの影響を与えている。さらに、CDNとSpeed Kitを併用することで、動的要素やレンダリングの高速化も実現し、両者の相乗効果でより優れた速度改善がみられた。
Speedkitの概要
ドイツのハンブルク大学との共同研究に基づいて開発されたSpeed KitはAIベースの革新的なウェブパフォーマンスソリューション。最新のキャッシング・アルゴリズムとネットワーク技術を活用することで、ウェブサイトの即時読み込みを実現している。また、サービスワーカー、エッジキャッシング、高度な最適化技術を組み合わせることで、多くのオンライン体験を悩ませているサイトの表示遅延や帯域幅の問題を回避することができる。
株式会社ギャプライズの概要
ギャプライズは2012年以降、世界各地から革新的なテクノロジーを見出し、提案し続けることで差別化を目指してきた。また、2023年にはGoogleオプティマイズサービス終了に際し、公式推奨される3つのABテストツールを国内で唯一取り扱い、2024年2月からはサイトスピード改善ツールを複数取り扱うサービスを開始するなど、特定のテクノロジーの紹介にとらわれない、クライアントのニーズに応じた多様な選択肢を提供できるSaaS商社としての取り組みを実施している。ギャプライズは先進テクノロジーの導入やコンサルティング業務を通じて、市場分析、認知や獲得を目的としたオンライン集客、サイト内ユーザー体験の最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI技術など幅広くクライアントの課題解決を行いながら、ビジネス成長を加速するための伴走を続けていくとのこと。