ドイツのeコマース市場規模が、2020年末には1,034億ユーロ(約12兆7,000億円)にのぼるとみられている。これは、昨年のオンライン小売業界総売上94億ユーロから10%増加することを意味している。

 

ドイツは、欧州で最も成熟したeコマース市場の1つである。今年、ドイツでは人口の95%がインターネットを利用しているとみられており、消費者のeコマース利用率も常に高い。昨年は、オンライン利用者のうち84%がオンラインショッピングを行っていたが、今年は85%に達すると見込まれている。

 

今年は成長率10%          

これは、世界最大のECカンファレンスRetailXによる最新のGermany 2020 Ecommerce Country Reportで示されている。この調査は、他の多くの調査結果からデータを収集したもので、ドイツeコマースが今年10%成長すると予測している。この予測通りになれば、ドイツeコマース市場規模は、今年末までに1,034億ユーロに達するだろう。

 

 

昨年、オンライン購入の主な動機は、「自宅への直接配達」(67%)で、続いて「24時間利用可能」(66%)、「より便利なショッピング方法」(61%)となっている。

 

ノートPCはネット購入で最も使用されるツール

RetailXの調査では、ノートパソコンが、オンラインショッピングにおける最もポピュラーなデバイスであり、ドイツのオンラインショッピング利用者のうち58%が過去12か月間にノートパソコンを1度は使用したと回答している。回答者のおよそ半数(49%)はスマートフォンを使用し、42%がオンラインショッピングに古き良きデスクトップPCを使用した。

 

調査では、mコマース(携帯端末を用いた商取引)で最も購入された製品は衣料品と靴(58%)で、最も人気が低迷したのは食料品(18%)であったことが明らかとなっている。

 

81%の企業が口座/請求書決済を提供

オンライン注文した商品の支払いに関しては、ドイツの消費者は依然として請求書払いを好む傾向にある。これは、昨年81%の企業が依然として口座/請求書決済を提供したという事実でも示されている。

 

 

※当記事は米国メディア「Ecommerce News europe」の6/26公開の記事を翻訳・補足したものです。