2019年のスウェーデンのeコマースは二桁台の成長となった。同国のオンライン小売業界の売上は、2019年末には、13%増の870億スウェーデンクローナ(82億4,000万ユーロ、約9,810億円)となった。

 

2019年のスウェーデンのeコマースの成長率は、2018年の15%増よりわずかに低迷。しかし、スウェーデンの郵便事業者PostNordが年次報告書のE-barometerでまとめているように、商取引全体に占めるeコマースの割合が非常に大きいため、成長率の低下は予想外ではない。

 

オンライン薬局業界が最も成長している

E-barometerは、今回初めて一つの個別のセクターとして薬局業界についてのレポートを行った。そして、2019年において最も成長したセクターは、まさにオンライン薬局業界(+ 36%)なのだ。一方、2019年に1%しか成長しなかった業界は、書籍とメディア。しかもこの製品カテゴリは、2019年第4四半期は1%減となった。

 

「2019年、書籍とメディアのオンライン販売は、1%しか成長しなかった」

 

今回のレポートによると、スウェーデン人の18歳以上79歳以下の70%が、1か月平均で少なくとも1つの製品をオンラインで購入しているとのこと。

 

スウェーデンのeコマースにおける各製品カテゴリの成長

製品カテゴリ 成長率 eコマースシェア
家電 14% 33%
衣類および靴 12% 20%
書籍およびメディア 1% 59%
建築材料 9% 12%
家具およびインテリア 14% 7%
スポーツおよびレジャー製品 13% 14%
子供向け用品およびおもちゃ 3%
食料品 22% 2%
医薬品 36% 11%

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の2/18公開の記事を翻訳・補足したものです。