リトアニア発のオンライン古着販売業Vintedは、米国ベンチャー・キャピタルLightspeed Venture Partners社の主導による資金調達ラウンドで、1億2,800万ユーロを調達した。これにより、消費者間の中古ファッションを売買サイトVintedはヨーロッパ全体における急成長をさらに加速させる予定だ。

 

新たな資金調達ラウンドにより、同社の評価額は現在10億ユーロを上回り、リトアニア初のテック・ユニコーン企業となった。同社は、ヨーロッパ全体でのさらなるビジネスの拡大を目指す。製品および技術チームの人員の倍増、自社オンラインプラットフォームへの多くの機能構築を予定している。

 

ヨーロッパでの新たなローンチ

2008年にリトアニアで設立されたVintedは、数年前に資金不足に陥った。しかし、オランダの起業家であり現在VintedのCEOであるThomas Plantenga氏の功績により、事態は好転した。近年、同社のマーケットプレイスは統合された国際プラットフォームの構築をスタートし、オランダ、ベルギー、スペインでのサービスを開始している。

 

プラットフォーム上のアイテム数は1億8,000万個

現在、このプラットフォームでは1億8,000万を超える中古ファッションアイテムを提供しており、これらは11か国の会員の間で売買されている。なお、今年のVintedプラットフォーム上でのGMV(Gross Merchandise Value:流通取引総額)は、13億ユーロと予測されている。

 

「転期は間近」

Plantenga氏によれば、古着販売市場の転期は間近に迫っているという。「世界中の消費者は、自身の購入に関する選択の重要性をさらに認識しつつある。『中古品を世界の消費者の商品購入の第一選択にする』という我々の使命を信じてくれている、新規、および既存の投資家の方々に感謝している」と、同氏は語っている。

 

※当記事は英国メディア「Ecommerce News europe」の11/28公開の記事を翻訳・補足したものです。