世界中のデザインに優れた製品を扱うイギリスのオンライン百貨店Opumoが、120万ポンド(133万ユーロ)の資金を調達。デンマークのベンチャー投資会社North-East Ventureと、400人以上の顧客からのクラウドファンディングによって、今回の一連の高額資金調達が実現した。

 

Opumoは、現代のライフスタイルブランドと全世界の顧客とを結びつける英国のオンライン・マーケットプレイス。クラウドファンディングによってOpumoに投資した何百人もの顧客だけでなく、North-East Ventureも、未来のデジタルデパートになるというOpumoの目標実現に貢献した。

 

North-East VentureのCEO、Martin Lumbye氏によると、Opumoは顧客が求めているものに対して「真に優れた鑑識眼」を持っているという。同氏は、Opumoのビジネスモデルの可能性に注目していきたいと語っている。

 

チームの拡大とロイヤルティプログラムの向上

今回の調達資金でOpumoは、自社の技術およびマーケティングチームを組織し、会員制度の充実を図りたいと考えている。共同創設者のNick Ayoub氏は、Opumoのロイヤルティプログラム「The Club」を立ち上げて以来、「クラブ会員が同社の考えすべてに対し示してきたロイヤルティと情熱に驚かされてきた」と語っている。

 

クラブ会員のための特典と限定サービス

「そして我々は、クラブ会員向けサービスを次のレベルに引き上げるつもりだ。会員が、商品購入、ブランド、コンテンツの推薦や友達紹介に対して特典を得るだけではないユニークなショッピング・エクスペリエンスを構築する予定である。クラブ会員限定のイベントへの参加、限定発売商品やコラボレーション商品の購入などである」。「Opumoは、デザインを愛する人のコミュニティであり、我々は楽しく刺激的な多感覚に訴えるエクスペリエンスの提供に取り組んでいる」。

 

スカンジナビアとベネルクス諸国へ展開

「Opumoサービスを海外に進出させる予定である」と語るAyoub氏。「現在、我々のマーケティングチームは、イギリスにフォーカスしている。しかし、投資家からの資金調達も実現し、顧客とブランド双方からの需要も高まっているため、間も無く米国やスカンジナビアベネルクス諸国にサービスを拡大する予定である」。

 

買い物を”less but better(少なくても良いもの)”に

Nick Ayoub氏とHarry Beattie氏によって、2017年3月にサービス提供を開始したOpumo。その後、月ベースで18%の成長を遂げている。Opumoプラットフォーム上では、ファッションやアート、家具、ホームテクノロジーおよび照明関連商品を展開する。同社は「“より多く”の購入を促すような持続不可能なモデルを奨励する伝統的な小売ビジネスは考えていない」と言う。代わりに、「より質の高い、より少ない買い物」というモットーを掲げビシネスを行なっているのだ。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の7/16公開の記事を翻訳・補足したものです。