モバイルアプリのマーケティング調査会社Sensor Tower調べによると、米国App Storeトップ10のショッピングアプリは、ブラックフライデーに50万人以上もの新規ユーザーを獲得。2017年の同日に比べ、16.3%増を記録したという。ショッピングアプリ全体をみると、それらのインストール数は前年比9%増の180万件にものぼった。

 

Mコマースの利便性を重視する消費者の大幅な増加は、今年のショッピングシーズン初期から、この調査以外でも見られた傾向である。

米国の感謝祭の日(サンクスギビングデー)においては、小売りサイトへのアクセスはスマートフォンからがおおよそ半分を占めており、多くのアナリスト達が「今年はモバイルショッピングにとって歴史的な年になる」と指摘してきた。

 

Sensor Towerのブラックフライデーについての統計によれば、新規ユーザー獲得において最大の成功を収めたのはAmazonとのこと。同社の主力アプリは、2017年比11.7%増の115,000人という新たな顧客を獲得している。

続いて第2位は、Walmart。95,000人の新規ユーザーを獲得し、昨年比39.7%もの増加を記録した。

トップ10のショッピングアプリは、オンラインのみの小売業者と、実店舗向けのショッピングアプリの二種類がおおよそ半分ずつランクインする結果になった。TargetNikeFoerever21Sephoraを含む上位10店舗は、ブラックフライデーにおいて新規ダウンロード数が前年比24.7%増。一方、オンラインのみで展開するショッピングアプリWishOfferUpPoshmarkZafulの伸び率は、前年比でおおよそ20%増だったという。

 

ブラックフライデーから感謝祭の週末、サイバーマンデーと続くなかで、どれが今年最も重要なショッピングウィークエンドであったのか。その全体像を把握するまでにはもう少しかかりそうだが、これまでのところではっきりしているのは、とにかく今年はMコマースの当たり年だということである。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の11/27公開の記事を翻訳・補足したものです。