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2018/11/30

ブラックフライデーのオンライン売上、62億2,000万ドル億を記録

オンラインでの消費者は今回のブラックフライデーより前にショッピングを開始し、スマートフォン経由の購入が過去最高となった。

感謝祭(サンクスギビングデー)後の週末に発表されたAdobe Analyticsデータによれば、今回のブラックフライデーのオンラインショッピング売上は、62億2,000万ドルを記録。昨年の2017年より23.6%増加となった。

このAdobeのレポートは、米国の対象サイトへの1兆回以上のアクセスと5,500万以上のSKU(最小管理単位/ストック・キーピング・ユニット)の分析に基づいている。

今年のブラックフライデー後の週末は、過去最高のショッピング売上を記録。また、感謝祭当日に、主にスマートフォンでショッピングをする消費者が増加しているという新しいトレンドを示している。

 

<参考>

サンクスギビングデーのオンライン小売サイトアクセス数、モバイルが過半数を占める

 

感謝祭のディナー後すぐにスマートフォンを使ってショッピング開始

以前、「今年は消費者がこれまで以上に早い時期にホリデーショッピングをスタートさせた」とレポートしたが、Adobeのデータによると、感謝祭は現在最もショッピング売上を伸ばしているショッピングデーであり、昨年より28%の収益増となった。(ただし、クラウドコンピューティング・サービス提供会社であるSalesforceのデータでは、そこまで顕著ではなく、18%の順調な成長率)。マーケターも感謝当日に合わせて準備をしていた。Adobeの調査によると、今年の感謝祭当日のオンライン価格は、ブラックフライデーと同率程度で割引されており、これは昨年までは見られなかった傾向である。

 

Salesforceは、消費者が実際にディナー後直ちにスマートフォンで買い物をしていると分析。モバイル使用量は、現地時間午後4時以降に急増し、午後8時から午後10時の間にピークに達したとレポートしている。Salesforceのデータは、買物客データ、消費者エンゲージメント、パブリックソーシャルメディア上の投稿やアンケートなど、さまざまなソースに基づいている。

 

Adobe Analyticsの広報担当者は、「感謝祭当日にオンラインショッピングをする消費者が増加するという傾向は、ここ数年間でより顕著になっている」と語った。「これは、感謝祭の休暇中に、多くの消費者が旅行中、もしくは、家族と一緒に過ごしており、その時間にモバイル端末を利用して買い物をしているためだと考えている。マーケターにとっては、サイバーマンデーやブラックフライデーのような従来のショッピングホリデーに加え、感謝祭前後や当日に向けての消費者向けマーケティング戦略を実行するチャンスが生まれているのだ」。

 

ショッピングをスマートフォンで済ませている

Adobeの調査によると、今年のブラックフライデーは過去最高のスマートフォンからの売上を達成し、その額は20億ドル以上にものぼるという。
(※以下の図は11月1日からの累計額となる。)

今回のブラックフライデーは、スマートフォン経由の売上が21億ドルに達し、昨年のサイバーマンデーの14億ドルという売上記録を超えた。そしてブラックフライデーにおけるスマートフォン経由の売上は、今年の全オンライン売上の1/3以上となる33.5%を占めている。なお、昨年のそれは29.1%であった。

Salesforceの業界戦略&インサイト担当部長であるRob Garf氏は、次のように述べた。「小売業者とブランドは、遂に消費者を満足させるモバイルユーザーエクスペリエンスを提供するに至ったと言えるだろう。ようやくインスピレーションと購入との間に存在した従来の障害が取り除かれたことにより、買い物客はより簡単に利便性の高いショッピングを楽しむことができるようになったのだ」。

 

新しいトレンド

このホリデーシーズンに注目すべきもう一つのトレンドは、実店舗内でのショッピングに時間を費やしたくない「BOPIS(オンラインで購入し、実店舗で商品のピックアップを行うこと。バイ・オンライン・ピックアップ・イン・ストア)顧客」、もしくは、「クリック・アンド・コレクト顧客」の台頭である。Adobeは、BOPISの売上高が昨年より50%増加したことを発表しており、マーケターはこのトレンドを注意深く観察し、BOPISプロセスを簡易化する必要がある。また、ソーシャルリファラル(ソーシャルメディアによる推薦)の増加も見受けられた。Salesforceによると、ソーシャルに起因する小売トラフィックは、昨年より41%増加しているという。

 

なぜ、重要なのか? 

今年のブラックフライデーも記録に残る売上を達成したが、ホリデーシーズンは始まったばかりである。Adobeは、今年のサイバーマンデーの売上は昨年より17.6%増の驚異的な78億ドルに達し、オンラインショッピングにおける史上最高を記録すると予測。Adobe Analyticsは、米国東部標準時間26日月曜日の午前10時時点のサイバーマンデーのオンライン販売が、5億3,100万ドルに達したと発表した。

 

優れたマーケターは、ブラックフライデーからサイバーマンデーの週末だけに限定せず、より広い視点でショッピングシーズンを捉えるべきであるが、こうした時期には依然として多くのビジネスチャンスが存在していることは明白である。マーケターはブラックフライデーだけに注力するのではなく、より質の高いモバイルエクスペリエンスを提供し、ホリデーシーズンを通じてセールスやプロモーションを継続的に実行することに重点をおくべきなのだ。

 

小売業者が感謝祭の週末に直面した課題からでさえ、マーケターは貴重な教訓を得ることができるだろう。たとえば「在庫なし」のメッセージは、顧客の購買意欲を削ぎ、その小売業者の売上損失につながる。Adobeの調査によると、感謝祭後の週末に「在庫なし」の表示があった製品ページは2%を上回った(2.18%)という。これは、シーズン平均2.12%を若干上回るが、感謝祭(3.26%)やブラックフライデー(2.85%)を下回っている。

 

Adobeによると、これら在庫不足に起因する小売業者の売上における損失は、感謝祭後の週末では最大1億4,000万ドル、感謝祭当日には1億2,000万ドル、ブラックフライデーには1億7,700万ドルと推定されるが、これらの損失は回避可能であったはずであろう。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の11/26公開の記事を翻訳・補足したものです。