株式会社メルカリは、帰省や大掃除など家庭内の不用品の整理・処分の機運が高まるのを前に、メルカリを利用する50代・60代の利用動向に関する調査を実施。調査の結果、20代・30代と50代・60代では取引内容に明らかな違いがあることが分かった。

 

今回の調査は、2018年11月7日に「みんなのかくれ資産調査委員会」より発表された、日本の一般家庭に眠る不用品の総量に関する調査の結果を受けて実施している。この調査において、日本のかくれ資産の総額は推計37兆177万円、1世帯当たりでは約70万円、国民1人当たりでは約28万円ということが明らかとなった。さらに、60代以上の女性が最も”かくれ資産”(不用品の二次流通想定額)を保有しており、1人あたり約49.8万円所有していることが判明した。

今回、メルカリが行った調査では2013年7月~2018年10月のメルカリ内の利用データをもとに、50代・60代と20代・30代の利用動向を比較した。

この結果、20代・30代では、子供用品など生活に関わるものを売り買いしながら循環させている一方で、50代・60代は美術品やスポーツ用品など趣味に関わるものの取引が多いことがわかった。どちらの世代も、出品、購入ランキングに連なるカテゴリ―は同様のものが多い。

 

また、「みんなのかくれ資産調査委員会」の発表と同様に、50代60代の女性が良いモノを多く所有しているためか、最も取引成立率が高いことが判明した。

 

サービス開始から5年で累計流通額が1兆円を突破したメルカリ(2018年11月14日時点)。メルカリ利用理由として出品側では「賢くお小遣い稼ぎができる」「捨てようと思っていたものが売れて得した気分になる」、購入側では「掘り出し物を探すのが楽しい」といった声が挙がっているという。利用する年齢層によりメルカリのようなフリマアプリの立ち位置は異なり、今回の調査からは、20代・30代は、日常生活をお得にやりくりするためのツールとして、50代・60代では、普通のショッピングでは見つけることができない商品の発掘場所としてメルカリを利用していることが伺える。