マイボイスコム株式会社は、フリマアプリに関するアンケート調査を実施、レポートを公開した。

フリマアプリに関して7割弱の人が認知しているものの、登録者は全体の1割強に留まり、その中でもヘビーユーザーは利用者数の多さと手続きがどれだけ簡単にできるかを基準にしてどのサービスを使用するかを選択しているということがわかった。

 

フリマアプリの認知率は約70%

フリマアプリの登録者は全体の10.9%、登録経験はあるが現在は利用していない人が4.2%、サービスの存在は知っているが利用したことはない人は、53.9%で合わせて約70%の人がフリマアプリについて認知していることが分かる。

さらに、フリマアプリ登録者は女性や若年層で比率が高く、女性の20〜30代では30~40%程度であるものの、フリマアプリを利用しようと思わないと答えた人は64.4%と過半数を超えた。

高い認知度である一方、フリマアプリを使用したいと思う人と、まあ利用したいと思う人は合わせて14.5%と1割強に留まった。

フリマアプリを利用したい人は、出品や購入の方法が簡単である事、匿名取引が可能である事をメリットとして挙げており、不用品ではあるが未使用の物に対する「もったいない」精神から利用する人もいる。さらに、現時点でフリマアプリが注目されているからこそ、利用者が多く、内容が充実しているという意見が出ている。

一方、利用者が多いがために、出品して売れるアイテムは限られているという意見もある。利用したくない人は、マナーの悪いユーザーの増加や、出品しても売れないことを理由として挙げているのだ。

 

フリマアプリの中で最も利用されているのはメルカリ

フリマアプリアプリ登録者・経験者が直近1年間に利用(閲覧、出品、購入)したフリマアプリは、メルカリが73.2%、ラクマ、フリル、ヤフオクフリマ出品がそれぞれ20%前後であった。なお、20代女性に限ってみると、メルカリの利用者は80%、フリル、ミンネがそれぞれ20〜30%と他の層よりも高い。

さらに、フリマアプリを選ぶ際の重視点は、「購入時の支払い手数料が安い・無料」(40.8%)に続き、「購入・出品手続きが簡単」(33.4%)「販売手数料が安い・無料」(32.8%)が続いた。

また、ほとんど毎日利用する人では、「利用者数の多さ」「購入・出品手続きが簡単」が上位2位であった。

 

今回の調査から、フリマアプリに関する認知度が高まっている一方、利用率は1割強とあまり高くないことが浮き彫りとなった。また、フリマアプリのヘビーユーザーは、利用者の多さを重要視しており、アプリ内におけるアイテムの売買を活発化のさせるためにも、ユーザーの獲得は必要事項だといえる。