楽天株式会社は、ビックデータを分析し、消費者行動を理解することでマーケティングソリューションに活用するAIエージェントRakuten AIrisを開発した。これに伴い、同AIエージェントが持つ機能を活用した広告配信ソリューションとして「RMP-Customer Expansion」の提供を開始。従来の広告配信よりもより精度の高い拡張ターゲティング配信だけでなく、オフラインにおけるDM配送など、様々なチャンネル活用が可能となる。
機械学習を用いたアルゴリズムで購買見込みユーザーを予測
Rakuten AIrisは約9,700万の楽天IDとそれに基づく消費行動分析データなどのビックデータをマーティングソリューションに活用するため、楽天技術研究所をはじめ、楽天データサイエンス部、広告事業ディビジョンが共同で開発したAIエージェントだ。
機械学習を用いた独自のアルゴリズムで消費行動を分析し、購買の見込みがあるユーザーを抽出することができるTarget Prospecting機能を有している。この機能では、対象商品の購買実績があるユーザー層の属性データ、購買傾向、価格趣向、楽天グループサービスの利用傾向等、920項目にのぼるデータを分析、スコア化してマッピングすることで購買実績のないユーザー層の中から近い特性を持つユーザーを「購買見込みユーザ―」として予測する。広告配信において精度の高い拡張ターゲティングを行うことができる機能だ。
先行テストでは、広告を通じた購買率が5倍に
今回、提供開始したRMP-Customer Expansionは、従来の拡張ターゲティング配信のようなオンラインのディスプレイ広告だけでなく、メール型広告やオフラインにおけるダイレクトメールの郵送、サンプリング施策等、様々なチャンネルを活用することができる。また、ユーザーには実際の趣向に近い商品の広告が配信される。
楽天は今後もRakuten AIrisにおいてビックデータを活用した様々な分析・マーケティング機能を更に拡充していく予定だ。