楽天株式会社が運営するラクマと、既に楽天傘下にある株式会社Fablicが運営するフリルは2018年2月26日にサービスを統合することが発表された。サービス名称はラクマに統一されるが新たなラクマは現在のフリルを元としたサービスとなる。

今回の統合により、経営資源を統合させることで運営やマーケティングの効率化を図るほか、ユーザーとのコミュニケーションに関するノウハウを融合、楽天グループサービスとの連携を通じてフリマアプリ業界No.1を目指すという。

 

現フリルに情報を集約する

フリルは、日本初のフリマアプリとしてファッション、コスメの取り引きを中心に10〜20代女性を主として絶大な支持を得てきた。一方ラクマは30代男女を中心とした幅広い層に利用されてきた。2つのフリマアプリは活発な商品カテゴリやユーザーの層が大きく異なることから、一つになることで売りやすく買いやすい場を目指す。

今回の統合においては、フリルにユーザーとデータを集約することから、現在のラクマユーザーは現在のフリルへの移行が必要だ。その際、「ラクラクお引越しツール」(フリルのダウンロードが必要)を利用することで手軽に移行することができる。なお、現在のラクマは今年3月以降、段階的に機能制限を行い、2019年中にサービスを終了する予定だという(機能制限に関する日程の詳細は2月末にサービス内で発表予定)。

なお、現在ラクマ、フリルの両サービスで実施している販売手数料0円については、ユーザーから好評を得ており、引き続き継続する。

 

近年広がりを見せているフリマ業界だが、メルカリが圧倒的なシェアを占めている状況にある。楽天は今回の統合と、会員数約9,300万のユーザー基盤を有する楽天グループとの連携を強化させることで成長加速を狙う。

 

<参考>

フリマアプリのヘビーユーザー、利用者の多さと手続きの簡単さを重要視