株式会社メルカリは、メルカリで3点の仕様変更を行うことを発表。サービスの安全性を高めることを目的として、初回出品時の本人確認情報の必須化、振込申請期限の短縮、売上金を用いた商品購入をポイント交換制にするといった仕様変更を12月上旬に予定している。

 

初回出品の際には本人情報(住所、氏名、生年月日)の登録が必須となり、過去に出品経験のあるユーザーも、未登録の場合は登録が必要だ。また、家族名義の銀行口座や婚姻などによる改姓などの場合を除いて、登録された本人情報と銀行口座名義が一致しない場合は売上金を引き出すことができなくなる。本人情報登録の時期を早めることで、盗品をはじめとした不正出品を抑制し、警察や捜査機関と早期の連携をねらう。

売上金の振込申請期限に関しては、従来の1年間から90日間に変更。また、資金決済法で定める前払手段発行者として登録を行う。なお、適応対象はこの仕様変更以降に完了した取引で得られた売上金に限り、変更以前に得られた売上金の振込申請期限は今までと変わらない。振込申請期限までに売上金が利用されない場合は登録された銀行口座に自動的に振込まれる。

売上金を用いた商品購入においても手順の変更を実施。従来は売上金を利用して直接購入することが可能であったが、変更後は売上金をポイントに交換する行程が加えられる。商品を購入できるポイント(1ポイントあたり1円)との交換に変更予定だ。

3点の変更時期に関してはいずれも12月上旬を予定している。

 

多くのユーザーをもち、サービスとして認知度の高いメルカリであるが、安全性における不安を持つユーザーも少なくはない。メルカリは今回実施される仕様変更で安全性を向上し、今まで以上に健全なマーケットプレイスを実現することを目指す。