日本最大級のフリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリは、7月4日、C2C事業やその周辺事業を行うベンチャー企業に出資する「メルカリファンド」を開始すると発表した。出資先企業の事業と自社サービスの連携も検討中で、あらゆるモノやサービスを売買できるマーケットプレイスの構築を進めていく狙いだ。

 

新規参入企業を支援し、ネット上のマーケットプレイスの充実を後押し

メルカリファンドでは、特定の商材やサービスに特化したC2C事業を行うベンチャー企業や、マーケットプレイスの活性化を促進する事業を行う企業等を対象として投資を行う。出資先の企業が手がける事業と「メルカリ」や「メルカリ アッテ」等の自社サービスとの連携も検討するという。

 

メルカリは積極的に出資事業を展開してきた

メルカリは2016年1月に、ネットショップ開設サービスの「BASE」に約4.5億円の出資をしたことで注目された。その後も家電・カメラ等のレンタルサービス「Rentio」を運営するレンティオにも出資するなど、マーケットプレイスの活性化にかかわる企業に積極的な出資事業を展開してきた。

今回の「メルカリファンド」プロジェクト開始にあたっては、2017年6月にスマートフォンアプリで語学レッスンを受けられるサービス「flamingo」を運営する株式会社フラミンゴに出資。出資金額や比率は非公開であるが、メルカリの出資事業は拡大の一途をたどる見通しだ。

 

日本最大級のフリマアプリとなったメルカリ。出資事業の拡大を通じて、ネット上のマーケットプレイスの充実化を図っている。なお、「メルカリファンド」は出資プロジェクトの呼称であり、子会社設立やファンドの組成を伴うものではないとしている。