株式会社ジャストシステムはマーケティングリサーチに関する情報サイトMarketing Resaech Campにおいて、2017年10月における動画&動画広告月次点調査を公開。
調査の結果、YouTubeが最も閲覧される動画プラットフォームであり、かつ、最も購買行動に影響を与えた動画プラットフォームでもあった。また、動画広告の形態に関しては、バナー形式で表示されるものが、最も購買行動に影響することが明らかとなった。
半数以上の人が動画コンテンツを1週間に1日以上視聴
動画投稿サイトやSNS上で配信される無料の動画コンテンツや動画形式の広告に関する視聴状況を調査したところ、10代の55.0%は毎日視聴していると回答。全体の回答も「毎日視聴している」という回答が25.2%で最多であった。また、回答数が多いものは「1週間に2~3日は視聴している(18.7%)」「動画コンテンツは視聴しない(12.5%)」が続いており、全体の過半数は1週間に1日以上は視聴しているという結果であった。
さらに、動画コンテンツを見るプラットフォームとしては、YouTube(91.8%)が他のプラットフォームの利用率を大きく引き離す結果となった。
動画広告を見かけても興味を持たなった人がほぼ半数
動画広告の視聴状況に関して動画コンテンツを視聴したことがあると回答した963人に対して質問したところ、「動画広告を見かけたが視聴はしていない」(47.5%)が最多、全ての年代において最も多い回答であった。全体の回答より、動画広告を能動的に視聴した人は29.1%にとどまり、約6割の人は動画広告を無視していると考えられる。
また、今月動画広告を見かけた737人に対して、10月に動画広告を見たプラットフォームについて質問したところ、YouTube(76.3%)、インタ―ネットのWebサイト(22.4%)、LINE(20.2%)と、YouTubeで動画広告を見た人が圧倒的に多かったが、10代に関しては、LINEやTwitterでも動画広告を見た人が比較的多かった。
最も購買行動に繋がったのは、インターネットのWebページの左右など、バナー形式で表示される動画広告
動画広告が表示される状況ごとに、動画広告のエンゲージ状況を調査したところ、最も購買行動に繋がった動画広告の表示タイプは、インターネットのWebぺージの左右など、バナー形式で表示される動画広告であった。一方で「動画広告を見かけたが、特に興味は持たなかった」という回答は全タイプに共通してほぼ5割を占めた。
最も購買の参考にした動画プラットフォームはYouTube
今月、動画広告を見かけたプラットフォームの中で最も購買の参考にしたものはYouTube(37.0%)が最多であった。また、YouTube以外の選択肢を選んだ人は、それぞれ1割未満だった。だが、10代に注目するとLINE(10.5%)、Twitter(9.2%)と、他の年代と異なる傾向がみられた。
今回の調査結果によると、動画広告の閲覧が多いプラットフォームであるYouTubeが最も広告の影響力も高いことがわかった。しかしながら、動画広告の存在に気づいていても、興味を持たない人が過半数を超えているという結果は無視できない。