アリババは北京時間の10月10日23:20に、株価が前日比1.2%増の184.3ドルまで達し、時価総額が4,721億ドルとなった。その時点でAmazonの4,719億ドルを超え、一時的ではあるが、世界最大のEC企業となった。

Amazonの第2四半期の営業収益は予想を下回り、第3四半期の影響収益は赤字だと見込まれたこともあり、Amazonの株価は伸び悩んでいることも影響している。

2014年9月にアリババが上場してから、一時的にAmazonの時価総額を超えたこともあるが、当時は両社とも2,000億ドル超の時価総額で、世界ではトップ10に入らなかった。

ここ数年、Amazonは世界のEC市場を牽引。2016年9月ごろ、アリババの時価総額は2,600億ドル、Amazonは4,000億ドルだった。今年に入り、アリババの株価の増加幅は最高で109%超に達し、明らかに勢いの上ではAmazonを超えているといっていいだろう。

世界の小売業界から見ると、アリババ、Amazon以外にWalmartも無視できない存在であるが、時価総額の観点から見ると、アリババとAmazonはWalmartの2倍となっている。そして、アリババの時価総額は中国の22省・自治区のGDPを超え、また、タイ、ナイジェリア両国の2016年のGDP(それぞれ4.069億ドルと4,060億ドル)を超え、ポーランドとベルギーのGDPに相当(それぞれ4,676億ドル、4,670億ドル)する規模となっている。

 

※当記事は中国メディア「東方財富網」の10/11公開の記事を翻訳・補足したものです。