国際的ホテルブランドであるヒルトンでは、Waldorf Astoria Hotels and ResortsConradDoubleTreeEmbassy SuitesHamptonを含む全14ブランドのホテル予約のうち、20%がホテルの特典プログラムの一部であるヒルトン・オナーズアプリを通じて行われていることがわかった。

 

ヒルトンのグローバルマーケティング担当副社長、Stuart Foster氏は「このアプリはより良いホスピタリティを提供し、なおかつ顧客が予約時に望むものである」と米のブログメディアDigidayインタビューで語った。

このアプリによって、ヒルトンの6,600万人の会員は世界中の4,600以上の客室を予約することが可能。また、メンバーはどこからでもチェックインでき、対応しているホテルでは携帯電話をデジタルキーとして使用できる。更にユーザーは到着時に部屋をアップグレードしたり、ヒルトン・オナーズポイントを利用して無料で宿泊、または宿泊費の一部にあてたりすることも。顧客の滞在プランのために地図や道順案内、天候案内なども提供している。

更にこの度、これらの機能に加え、貯まったポイントをAmazonでのショッピングにも使用できるようになった。ポイント利用には、会員が自身の「オナーズアカウント」を「Amazonアカウント」にリンクし、注文完了時に使用するポイント数を選択する必要がある。

上級副社長兼カスタマーエンゲージメント、ロイヤルティー、パートナーシップのグローバル責任者Mark Weinstein氏は「ヒルトンでは、常にユニークな体験を顧客に提供する方法を模索している。Amazonと提携することでヒルトン・オナーズ会員にポイントの利用方法の選択肢を増やすことができた」と語る。「AmazonのShop with Points(提携する特典ポイントで買い物ができるサービス)は、会員のポイントに柔軟性をもたらし、ヒルトン・オナーズ会員にとって最も重要なことをより多く提供できる機会を与える」と加えた。

 

※当記事は欧州メディア「Mobile Marketing Magazine」の9/20公開の記事を翻訳・補足したものです。