ユニクロはアメリカのニューヨーク、ヒューストン、オークランドなどの10都市の空港とショッピングモールに自動販売機「Uniqio To Go」を設置し、Tシャツ、ヒートテックなど持ち運びやすい商品を中心に無人販売を開始。
既に8月2日にオークランド国際空港、8月10日にハリウッド、8月17日ヒューストン空港に設置しており、8月22日にニューヨークのQueens Center mallに登場した。
Uniqio To Goが空港を選ぶ理由は、急いで飛行機に乗り、服などを忘れた乗客をターゲットとし、全ての商品が需要に合わせて、箱や缶の形で販売され、体積が小さくなるように梱包している。また、アメリカへ訪問する観光客も今年は3.3%増となる見込みである。また、自動販売機の中のアイテムは季節や消費者のニーズによって調整することも可能だ。なお、返品の場合はユニクロの店舗または郵送で処理できる。
自動販売機でのサービス提供の事例では、アメリカの電子製品を販売するBest Buyが数年前から自動販売機でZoom Systemsを提供している。現在、183台自動販売機を持ち、年間売上は数百万ドルとなっていた。
自動販売機で商品を販売するのは面積が小さく賃金も低く抑えることが可能で、デコレーションも必要ないので、コストが全体的に安くなるメリットがある。ユニクロの今回の動きはあくまではテストであり、低価格、高効率で顧客へアプローチすることが出来るのか注目されている。
ユニクロはアメリカで45店舗を持ち、2020年前に200店舗まで増加する目標を立てたが、ここ2年、アメリカ市場での業績は停滞。売上の目標を達成できず、今回は自動販売機という新たなアイディアで顧客へのアプローチを再構築しようとしているのだろう。
※当記事は中国メディア「Ebrun」の8/3公開の記事を翻訳・補足したものです。