上海で「BingoBox」と呼ばれる新しい24時間無人コンビニが営業を開始した。この無人コンビニはストアとして経営するのではなく、面積12.48(4.8m×2.6m)平方メートルと15平方メートルの移動可能なコンテナの中でサービスを提供。

いわば大型の自動販売機のようなイメージだ。入店する前に、入り口のQRコードをモバイルペイメントアプリでスキャンして、携帯番号と連携し、実名登録してからドアが開く仕組みだ。

 

現在、24時間無人コンビニの中には、500件程度の商品が並んでいる。主に、保存期間の長い食品、ドリング、日常生活用品が中心。選んだ商品をレジの指定されたところにて、スキャンして料金を計算する。スクリーンの商品と価格などを確認した後、Apple Pay、Wechat Pay、Alipayで支払できる。

 

入店しても買い物しなかった場合は、店を出る前に、入り口のQRコードをスキャンし、認証を行ってから出ることができる。商品ごとにRFID電子タグが付いており、24時間監視カメラでモニタリングしている。商品を会計せずに持ち出す場合など不正を発見したら、店内に警告メッセージが流れる仕組みだ。

このコンビニは面積が小さく移動可能のため、伝統的なコンビニより、高級住宅区や団地などの顧客が多いところでも、期間を限定するなどして簡単に設置することができるのが利点だ。店内商品の価格は他のコンビニより低いが、スーパマーケットよりやや高い。上海で開設する前に、広東市で4つ設置し、9ヵ月の試験運用を行った後、今回の上海での展開に至っている。試験運用している間に、数万人の顧客を利用、リピーターがおよそ80%であるという。これまで、まだ盗難に遭遇したことがないものの、不正などへの対策は気になるところだ。今までの運用では、店内商品の識別ためのRFIDタグが壊れたという事例があったものの、それ以外の問題や不正は報告されていないようだ。現在、1つのBoxのデイリーの売上高は3,000元(約6万円)である。

 

このBingBoxはO2Oの果物プラットフォームBingoFreshの関連会社。BingoFresh は2013年に設立し、現在、中国華南地域最大の生鮮モバイルECである。実店舗は5都市に合計22店舗を展開し、年間売上は数千万元の企業である。

7月3日には、Bingo社は1億元の融資を受け、このBingoBoxを一年以内5,000箇所程度まで拡大していく予定とのことである。

 

 

※当記事は中国メディア「北京青年報」の6/17公開の記事と「UC頭条」の6/21公開の記事と「界面」の7/03公開の記事と「黑马网」の7/3公開の記事を翻訳・補足したものです。