モバイル注文や支払い、顧客ロイヤリティ管理などのホスピタリティ分野における開発を行うQikServe社は、アムステルダムのスキポール空港の新しいレストランにモバイル注文技術を導入。当技術を使った注文は最初の数週間で全体の95%以上を占めた。

この技術を採用したのは、世界の空港内レストランなどで飲食サービスを展開するHMSHost International経営のアジア料理店「Kebaya Asian Brasserie」。客は店員が注文を聞きに来るのを待つことなく、Samsung製のタブレット端末を使って各自のテーブルから注文できる。

HMSHost International社マーケティング・コミュニケーション担当役員のMarlijn van Starraten氏は次のように語った。

「空港での時間が限られている旅行者にタイミングよくアプローチすることが大切。我々のデジタル戦略は、真のオムニチャネル体験を可能にすることで、あらゆる接点から利用者と繋がっていく。これは日常生活の一部となりつつある携帯機器を利用した技術。潜在的な障壁を取り除くことで、利用者ができるだけ簡単に注文できるようにしたい」

Kebayaの注文システムでは、インタラクティブスクリーンやタブレットにすべてのメニューを複数の言語で表示できる。また、ホスピタリティ業界向けのクラウドサービスを提供するOracle Micros Hospitalityの販売時点情報管理(POS)システムや厨房用管理画面、統合プラットフォームは、リアルタイムでの在庫報告機能と同様に情報が共有されている。

HMSHost Internationalは、QikServe社の技術を用って将来的には利用者自身のモバイル端末から注文、支払いまでで可能にする予定だ。

「Kebayaでのモバイル注文を活用するHMSHostの成果などを見ることは良いこと。こうしたシステムを利用しているお客様の割合が高いことは売上にもつながるだろう」とQikServe社CEO、Daniel Rodgers氏は語る。

 

※当記事は欧州メディア「MobileMarketingMagazine」の5/3公開の記事を翻訳・補足したものです。