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トレンド
2017/02/15

【米国】Domino’sピザ、Facebookメッセンジャーでの完全オーダーボットを発表

米大手の宅配ピザチェーンDomino’sは、Facebookメッセンジャーを通して全てのメニューの注文が可能になるモバイル端末用チャットボットを開発した。同社は2016年末、事前に登録したメニューに限り注文ができるチャットボットを発表し大きく注目を集めていたが、今回の発表では全てのメニューの注文に対応する。

この新しいチャットボットはDomino’sのオプションメニュー全てにも対応。オーダー可能なチャネルを幅広く検討する動きも見られることから、モバイル端末での注文システム開発に強く傾倒している事が伺える。

 

<参考>

チャットボットはECの未来にどのように影響を及ぼしていくのか - AIの進化と人間の暖かみの狭間で

 

「以前は顧客アカウントPizza Profileを持っている消費者に限り、最後に注文した商品を“Easy Order”に事前登録すれば、メッセンジャーを使って注文することがでた。これからは、例えばアメリカンフットボールの決勝戦を観戦中でも、全てのメニューの中からどの商品でも注文する事が出来る。我々のお助けロボット“Dom”のおかげで、これからはアカウント登録の必要がない」と、上席副社長兼デジタル部門部長のDennis Maloney氏は言う。

 

モバイル端末での注文

スマートフォンの出現から、小売業者はこのテクノロジーが商品取引に与える大きな影響を認識していた。どの小売業者も、モバイル端末を商業利用しなければ時代に乗り遅れると言うだろう。近年モバイル端末を利用したサービスが急速に誕生している背景には、こうした小売業者の発言にも裏付けることができる。

 

しかし近ごろではアプリストアにアプリが溢れ返り、消費者はアプリのダウンロードを躊躇し始めている。スマートフォンの容量には限界があり、全てのブランド、全ての小売業者に対してそれぞれのアプリを入れる事は非現実的になってきた。

 

<参考>

【米国】Salesforce社、次世代の対話型サービス「LiveMessage」等、複数のチャットボットを発表

 

こうした状況に対応する為、小売業者は独立したアプリが持つほとんどの機能を搭載したサービスを、Fecebookメッセンジャーのようなメッセージングプラットフォームの上にチャットボットを利用した応答自動サービスで解決する方向に向かっているのだ。これらのチャットボットは、メッセージングアプリを上手に使いこなせる特に若い世代を中心に支持を得ている。Domino’sはこの現状を理解しており、Facebookメッセンジャーアプリの注文ボットを数ヶ月の間試験運用してきた。この試験用ボットでは消費者が個人アカウントで設定した商品のみ注文出来たのに対し、新しいバージョンのボットではメニューのオプションを含めた全ての注文が出来るようになったのだ。

 

ピザチャットボット

Domino’s社は過去数年に渡り、戦略的に消費者のピザ購入方法を拡張してきている。このモバイル端末を利用したMessengerチャットボットは新しく、包括的であり、同社の戦略を代表する動き。Facebookメッセンジャーボットに加えて、Google Home(詳しく読む)やAmazon Echo(詳しく読む)などの音声認識システムを利用しても注文できる。更に新たなチャネルとしてApple Watchも検討中。(詳しく読む

これらのことから学ぶのは、注文や配送に重きを置いている小売業者やブランド店にとって、モバイル端末を利用することが、消費者が購入できる手段を広げていく鍵になるということだ。モバイル端末を使用した注文に関しては、インターネット接続のある端末のほぼ全てを商売のチャネルとして大胆に利用出来る事をDomino’s社は示す。「アメリカンフットボールのチームは常にどうやって勝つかを研究している。それはDomino’sも同じ」とMaloney氏。「個人アカウントを利用したMessengerの注文システムは、初めての試みにしては上出来。しかしこれからもDomino’s社のAnyWareテクノロジーが進化するのに伴って、Domが出来る注文受付能力は上がるだろう」。加えて「我々はまだまだ発展途上。今後も更に大規模で、便利なものをつくり続けていきたい」とMaloney氏は述べた。

 

※当記事は米国メディア「Mobil Ecommerce Daily」の2/2公開の記事を翻訳、補足したものです。