12月8日、スターバックスはTencentと戦略的協力を合意し、これまで中国国内の2,500の店舗でApple pay、Samsung Payとスタバカードでしか利用できなかったが、今後はWechat payでの支払にも対応することとなった。

これまで、アメリカではスタバカードを持っている消費者は1,200万人となり、週に支払金額は700万ドル(約8億円)に達している。アメリカ最大のモバイルペイメントとみなされているが、中国国内ではスタバカードでの支払はそれほど浸透しなかった。

Wechat payとAlipayに慣れていた中国の消費者にとってスタバカードでの支払は、専用のアプリケーションをダンロードしなければならないため、それほど便利ではない。また、スタバカードでの支払は、チャージが必要となり、スターバックスは中国の各銀行と連携をしなければならない。そのため、今回スターバックスはスタバカードの中国展開を一部妥協し、中国消費者の習慣に合わせる選択をした。

2015年12月、アリババと連携して、Tmallオンラインファラッグシップショップを開き、リアルと電子版のスタバカードやクーポンなどを販売している。また中国最大手の検索サービスを提供している百度と連携し、来年からデリバリービジネスを開拓しようとしている。このようにスターバックスは珈琲界で最もテクノロジー活用して、中国市場を開拓しようとしている企業といえよう。

 

※当記事は中国メディア「電商報」の12/14公開の記事と「TechNews」の記事を翻訳・補足したものです。