リーチを増やすためにリールを使っているだろうか?もしそうなら、この戦略の背後にある誤った思い込みに注意してほしい。ここでは、最も一般的な誤解を解き、リールを効果的に使用する方法について確かな情報をお伝えしよう。

 

写真・動画共有ソーシャル・ネットワーキング・サービスInstagramで、オーガニックな手法でフォロワーを増やしたいなら、最大90秒のショートムービーを作成、編集、投稿できる機能「リール」が、最良の助けとなることは周知の事実だ。

 

中国のショートビデオプラットフォームTikTokが爆発的にヒットした後、Instagramは2020年半ば、短編動画コンテンツに対する市場の新たな需要に追いつくため、即座に奔走した。InstagramがTikTokに対抗するためにリール機能を導入してから数年が経つが、多くのブランドがリールの流れに乗る一方で、他のブランドは多くの無料の宣伝機会を逃し傍観してきた。

 

しかし、それは必ずしもあなたのせいではない。他のブランドが、信頼できない、あるいは自社ブランドとは合わないやり方でリールを使っているのを目にすると、そのアイデアを完全に排除し、過去のコンテンツ戦略に戻ってしまいがちだろう。

 

この問題点は何か?結局、アルゴリズムの中に埋もれてしまうということだ。エンゲージメントが低下していることに気づく。成長が鈍化する。顧客はアプリで最高のコンテンツを有しているかもしれないが、好ましいリール形式でそれを共有していないため、Instagramが成長を非常に難しくさせてしまう。

 

私の使命は、そのようなシナリオを完全に回避することだ。リールのコードを解読し、私自身のプラットフォームと世界中のさまざまな業界のクライアントのプラットフォームを成長させた後、私は、ビジネスオーナーがリールの導入を躊躇する大きな理由は、5つの誤った思い込みであることに気づいた。

 

1.リールにはハイレベルなプロダクションが必要

Instagramをスクロールしていると、まるでハリウッド映画のセットで制作されたかのような、プロフェッショナルな照明と綿密な編集が施された動画を目にすることがある。あなたはこう思う。「毎日、ましてや一度でもそんなことができるわけがない。もう色々あり過ぎて大変だ」。

 

ここで朗報だ!照明が良いに越したことはないが、このプラットフォームのユーザーは、コンテンツに1つの重要なものを求めている。それは「信憑性」だ。

本物のフォロワーを集めたいなら、貴社と貴社ブランドが本物であることを示す必要がある。つまり、iPhoneを持って録画ボタンを押し、キャプションを付けて投稿するのだ。もし、ポスト・プロダクション編集に挑戦したいのであれば、ぜひやってみてほしい。ただし、バイラルなリールを作る必要はないことを知っておこう。それでも信じられないという方は、友人から送られてきたリールや、あまりに面白くて繰り返し観てしまったリールを思い出してみよう。その中には、スタジオ画質ではなく、昔ながらのiPhoneで撮影されたものもあるはずだ。

 

2. 踊らないといけない

これは、クライアントから質問されるたびに笑ってしまうことだが、多くの起業家にとって深刻なハードルであることは理解している。もしあなたがステージでパフォーマンスをして育ってきたわけではなく、注目を浴びるために踊る猿のような気持ちになりたくなければ、踊る必要はない。踊ることが個人のブランドやビジネスにとって効果的なのは、それを「楽しんでいる」からだ。リールをあなたとあなたのブランドのために効果的に使用するためのポイントは、一貫性を感じられる形式を選ぶことだ。

 

踊る以外の選択肢も無数にある。インタビュー形式でカメラに向かって話す、純粋に写真だけでストーリーを語る、画像に乗せて話す(ナレーションとして知られている)、などだ。リーチを増やすためにリールで踊る必要はないのだ。

 

3. 動画は短くなければならない

リールを特定の長さにすることにこだわることほど、クリエイティブな流れ(そしてバイラルになる機会)を妨げるものはないだろう。リールでフォロワーを増やすことに関して、自分を枠にはめて、リールをできるだけ短くするために手を加える必要はない。

 

人々のアテンションスパンが年々短くなっているのは事実だが、マーケットは動画の長さに関係なく、常に良質なコンテンツを消費している。大切なのは、良いコンテンツを作ることだ。動画の長さではなく、メッセージにこだわろう。

 

次のリールを作るときは、長さについては深く考えず、自分のメッセージが理想のオーディエンスにどれだけ響くかについて考えることを自分に許そう。これは、リールが何秒であろうと、人々の注目を集め、注目を浴び続けるための確実な方法となる。人は、最後まで魅力が感じられるリールであれば、その長さを気にしないものだ。

 

4. 一晩でリールがバズらなければ、見込みはない

次にリールを投稿し、最初の24時間で何百万ものビューを記録しなかったとしても、それを失敗作と決めつけないことだ。Instagramのアルゴリズムによりで、リールは投稿から数日、数週間、あるいは数カ月後に探索ページに出ることがある。したがって、最初の24時間でバズることにこだわるのではなく、投稿してから何日も経ってから話題になる可能性があると考え、できるだけエバーグリーンコンテンツ(長期間にわたり価値が失われないコンテンツ)にすることに注力しよう。

 

5. 1日に何度も投稿しなければ、トラクションを獲得できない

これは間違いなく、私がリールについて最も好きな部分だ。最初のリールでバズったり、何万回と再生されることもある。私はそれを見てきたし、珍しいことでもない。そうなるために1日に5本のリールを投稿する必要はないが、一貫性を保つことが必要だ。

 

一貫性を保つことは人によって違うため、実際にできそうな頻度を考えて、継続することが大切だ。それが1日1回という人もいる。週に3回という人もいるかもしれない。大切なのは、自分なりの一貫性の基準を決め、それを貫くことだ。そうすることで、オーディエンスから信頼され、フィードに表示されるあなたを信用するようになっていく。

 

リールはもちろんのこと、あらゆる種類のコンテンツをただ投稿することは、確実にコンテンツが平凡なものとなってしまう。ネットに顔を出すときはいつも、意図的に、そして戦略に基づいて行わなければならない。

 

あなたにはビジネスの経営があるのだから、ソーシャルメディアに費やす時間は、生活を楽にするものであって、大変なものであってはならない。リールは、あなた独自のブランドに合った戦略を実行することで、その手助けをしてくれるだろう。

 

※当記事は米国メディア「Entrepreneur」の6/14公開の記事を翻訳・補足したものです。