Facebookは、うまくアカウントを操作する方法さえ知っていれば役に立つツールである。新しい企業にとってはなおさらだ。

Facebookは今や、顧客向け製品およびサービスのマーケティングにおいて最も有効なチャネルの一つになっている。eコマース事業者がこのFacebookを効果的に使うためには、同メディア自体とそれが提供する機会を徹底的に理解する必要がある。そうすることで、全世界のオーディエンスにリーチすることができ、顧客がウェブサイトにアクセスするはるか前に、良い第一印象を与えることができるのだ。ここでは、eコマースビジネスで優位に立つためにFacebookをうまく活用する秘訣を説明しよう。

 

Facebookのページを作成し、パーソナライズする

ユーザーの多くは、Facebookをビジネスでは使用せず、社交的な目的で使用する。投稿するコンテンツは、人々を惹きつけ、関連性があり、親しみが持てる内容でなければならない。会社やブランドが発信するメッセージに応じて、くだけた“会話調”のコミュニケーションを取ること。そして強引に売り込んだり、堅苦しすぎたり、ビジネス調の表現を使ったりしないことが大切だ。Facebookでは、消費者に「人間的な面」を見せておくことが重要なのである。

定期的に投稿する

Facebookのユーザーは通常、少なくとも1日1回は自分のアカウントをチェックする。それに合わせて、新しいコンテンツを準備しなくてはならない。毎日投稿することが望ましいが、不必要な投稿は避けるべきだ。できるだけ定期的に、新しく関連性のあるものをシェアすることが重要である。また、もしサイト上でユーザーからコメントや質問があった場合、迅速に対応することも大切だ。というのも、返信がなければユーザーはすぐに関心を失ってしまうからだ。迅速に対応することで消費者の高いブランドリコール(消費者が特定の商品カテゴリに関連して、該当ブランド名をどの程度が想起するかという指標)を獲得することができる。

 

広告の方法

有料広告を出稿するにしても、しないにしても、十分な理由があるだろう。しかし、広告を出稿する場合には、高性能なFacebook広告マネージャを簡単に利用できることを覚えておきたい。目標とターゲットオーディエンスに応じて、コンバージョン広告やリード・ジェネレーションを始めたり、オンラインストアへのトラフィックを誘導したりすることができる。

広告マネージャを利用すれば、目標を作成してオーディエンスを選び、予算を決め、プロモーション投稿のアップ時間を設定することができるのだ。

 

目標を知る

それぞれの企業によって、Facebookがどの程度効果的に機能しているかの評価や、効果の測定方法は異なるだろう。なかでも「いいね!」の数や電子メールの配信登録者数、クリック率といった指標はわかりやすい。新しいブランドであれば、フォロワーや「いいね!」の数で示される認知度もわかりやすいだろう。

 

オーディエンスを定義する

オーディエンスは、年齢や地域、関心、性別、関連性などによって分類できるが、最良の結果を得るには、対象とする範囲を狭めて設定し、そこから徐々に広げて関心の程度を測っていくと良い。Facebookの「カスタムオーディエンス(既存の顧客から構成される一種のターゲット層)」を利用することで、以前にやりとりした人や既存のフォロワーの友だちに再度広告を表示することができ、現在の顧客を除外することさえできる。

 

予算を設定する

Facebookの有料広告を必ずしも用いなければならないというわけではないが、Facebookでは広告効果を強化したい場合に、日毎の、もしくは出稿期間中の「広告出稿上限予算」を設定できる仕組みになっている。これにより出稿費用を予算内に収め、支払った費用内での獲得クリック数を測定できる。

ここまでくれば、あとは宣伝の画像や動画を使った見出し付きの90文字程度の広告を作成するだけだ。その際は、適切なプラットフォーム(PCまたはモバイル)を選択しよう。おそらく、デフォルトの設定でまずはうまくいくだろう。画像のスタイルを選び、素晴らしいコンテンツを投稿すれば、Facebookはビジネスの成長を助けてくれるものである。

 

※当記事は米国メディア「Entrepreneur」の9/27公開の記事を翻訳・補足したものです。