米国の写真共有ウェブサイトPinterestは、ショッピング広告プログラムの大幅な拡大を発表した。同社は数百の広告主を新たにパートナーリストに加え、新ライフスタイル広告フォーマットのテストを始めるという。

このプログラムは2017年に米国のECサイトeBayや英国の婦人服ブランドDorothy Perkins、韓国の総合家電メーカーSamsung、英国の家具屋Made.comを含む数十社の初期テストパートナーとともに運用を開始している。

 

eBayのグローバルソーシャルパフォーマンスマーケティング部長Sadie Daryan氏は「eBayでは、顧客がいつでもどこでもショッピングできるという存在価値と利便性を重視している」と語る。さらに「Pinterestの広告商品を早くから導入しており、顧客が購入のどの段階にいても、特に直感が働いた瞬間には、現在の顧客にも将来の顧客にも効果的にアプローチできる」とも加えた。

 

ショッピング広告は、小売業者の既存の製品フィードから自動的に“プロモートピン”を作成し、製品カタログをシームレスに実用的な広告へと変える。新フォーマットでは、Pinterestユーザーにショッピングに対する視覚的刺激を更にもたらし、多角度から製品を見ることが可能に。製品とライフスタイルの写真を組み合わせることで、より効果的な広告を目指すという。

 

Pinterestによる最近の調査によると、ユーザーの90%がPiterestプラットフォーム上で商品を購入することを決め、70%が新製品を探すのに便利だと感じているという。また、今回PinterestのShop the Look Pins機能(写真についたドットから商品の検索、購入ができる)がフランス、ドイツ、日本、英国の広告主とブランドに適用拡大される。これにより、ファッションやインテリアにPinを打ち、商品タグを付けることによって、ユーザーは写真から直接商品の購入が可能になる予定だ。

 

米国の美容店チェーンUlta Beautyのデジタルおよびeコマース担当副社長Prama Bhatt氏は「新しいものや知識、楽しさと出会える場所を提供するPinterestとUlta Beautyは非常に相性がいい。それは我々が店舗で提供できる顧客体験と似通う部分があるからだ」と語る。さらに「パートナーシップの早い段階において、製品全体のポートフォリオをPinterestで効率的に拡張することができ、彼らのプラットフォーム及び我々の製品とサービス両方の視覚的性質を活用することに成功した」と続けた。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の3/19公開の記事を翻訳・補足したものです。