インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、独自に保有する約250万人の消費者パネルから収集した行動ログデータおよびアンケートデータを活用して、FacebookInstagramTikTokX(旧Twitter)それぞれのヘビーユーザーについて調査した。




調査の概要

 

数多くの新興SNSも登場する中、どんなユーザーがどのSNSを選び、どのような購買活動をしているのか。今回は4大SNSとも言える、Facebook、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)それぞれのヘビーユーザーの属性、購買動機や興味関心などのサイコグラフィック、メディアの利用状況や消費行動などを調査し、ユーザープロファイルを作成した。

 

 

調査結果

 

各SNSアプリのヘビーユーザーについて、その性年代に注目すると、Facebookは他SNSよりも20代の割合が低く、一方で40代以上の男性が全体の47%を占めるなど、男性が過半数を占める唯一の媒体であることが分かった。一方でInstagramは20代女性を中心に、10~30代女性の割合が高くなっており、他SNSと比べて女性の割合が66%と最も高くなっているのが特徴的だった。また、TikTokは男女ともに10代が最大で、10~20代男女で過半数を占めていました。Xは男性割合が48.7%、女性割合が51.3%で、最も男女の釣り合いが取れたSNSといえる。

 

 

各ヘビーユーザーの日頃の購買意識について、アプリ起動者に定点で聴取しているアンケート結果から集計を行った。すると、Instagramユーザーは「一人で過ごすことが好き」が少なく、「休日の過ごし方はアウトドア派である」が高く、友達と出かけることが好きな若い女性というユーザー像がうかがえた。また、「クチコミや評判を参考にする」「自分が良いと思ったことを人に伝える」といった項目も高く出ており、Instagramには拡散力・影響力が高いユーザーが多いと考えられる。一方、TikTokでは、「高価なものを買うときには事前によく調べる」「デザインよりも機能を重視する」ユーザーの割合が低い一方、「ブランド品や流行品を購入する」の割合が比較的高くなっていた。このことから、高価格帯の商品でもデザインが良かったり、ブランド品であったり、流行っている物であれば衝動買いする若い男女が多いと推察される。

 

 

各アプリ起動者が普段魅力に感じる施策について集計すると、Xユーザーは「SNSで公式アカウントをフォローすると10%割引」「SNSでシェアすると10%割引」の項目が他SNSと比べ高く、SNSでのエンゲージメントを条件とした割引を魅力に感じる人が多いことが分かった。Instagramも「SNSで公式アカウントをフォローすると10%割引」を魅力に感じる人の割合は高い一方、「SNSでシェアすると10%割引」はやや低めであり、アカウントフォローには抵抗がないが、シェアには抵抗がある人が比較的多いことが明らかとなった。

 

 

サイト上でよく閲覧されているトピックをSNSごとに集計したところ、Xユーザーはマンガ・アニメ、電子書籍、オンラインビデオ、ゲーム、ポップスといった項目への関心が高く、エンタメ好きな若い男女の利用が多いようだった。一方、株式・債券、ギャンブル、健康・医療などのトピックはあまり閲覧されておらず、親和性の低いユーザーが多いと考えられる。

 

 

株式会社ヴァリューズについて

 

株式会社ヴァリューズは、マーケティングノウハウとIT先端技術を活用して、新たな市場価値の創造をサポートする、事業成長支援企業。250万人規模の一般インターネットユーザーの行動ログと属性情報を活用したサービス提供のほか、経営課題のコンサルティングから、課題解決、販売促進の支援まで、独自のノウハウとソリューションで多くの企業を支援している。