最近新たにAIを活用した商品を発表した企業はHubSpotやSalesforceだけではない。他の企業もまとめて紹介しよう

9月11日の週のAIニュースは、米国で開発されたインバウンドマーケティングのプラットフォームHubSpotSalesforceの両社が新たな導入を開始したことで華々しく幕を開けた。これに続いて、Amazonが、9月14日のNFL(National Football League)の試合にAIを追加し、試合中の重要な場面でデータを表示するようにした。これは、厳密にはマーケティングテクノロジーではないが、興味深いものである。以下は、最近発表されたAIを活用したその他の新しいマーケティングテクノロジー機能である。

 

 

・米国を拠点とするメール配信ツール提供企業Mailchimpの「Intuit Assist」は、ユーザーがコンテンツを作成し、マーケティングをパーソナライズし、より速く学習できるようサポートする。メールキャンペーン、ソーシャルメディア投稿、ウェブサイトページのコンテンツ作成、メールのテキスト、画像、レイアウトの変更提案、コンテンツの多言語翻訳が可能だ。

 

 

・米国を拠点とするスタートアップTypefaceは、インターネットマーケティング企業GrowthLoopとGoogle Cloudと提携し、生成AIを使用して、マーケティング担当者が複数のチャネルでパーソナライズされたコンテンツを作成できるようにする統合ソリューションを開発した。このソリューションには以下の機能が含まれる。

 ・BigQuery (Google Cloud Platformにて提供されているGoogleのクラウド側データベース)で統一された顧客データアクセス:これにより、マーケティング担当者は、広告、販売、製品、その他のソースからのデータを利用することで、顧客の全体像を把握することができる。

 ・自然言語理解による直観的なオーディエンス定義:これにより、マーケティング担当者は、興味、行動、人口統計に基づいてオーディエンス・セグメントを簡単に定義できる。

 ・カスタマイズされたクロスチャネルコンテンツの作成:これにより、マーケティング担当者は、オーディエンス・セグメントごとにパーソナライズされたコンテンツを作成し、複数のチャネルに配信することができる。

 ・効果的なオーケストレーションとパフォーマンス測定:これは、マーケティング担当者が、キャンペーンのパフォーマンスを追跡し、必要な調整を行うのに役立つ。

 

 

・米国を拠点とするマーケティングプラットフォームプロバイダーCordialの「Cordial AI」は、生成、予測、指導型のAI機能をマーケティング担当者に提供する。生成機能は、件名を作成し、コンテンツのトーンと長さをカスタマイズする。予測機能は、好みのチャネルを特定し、購買習慣を予測し、商品を推奨する。指導型機能は、顧客に次の最適なアクションを提供し、キャンペーン戦略で逃した機会を強調し、メッセージング実験を提案する。

 

 

・「Outboundlyは、AIを活用してパーソナライズされた見込み客へのメッセージを生成することで、コールドアウトリーチ(これまでにコミュニケーションを取ったことのない人や企業に電話やメールをすること)を簡素化するChrome拡張機能である。見込み客のウェブサイトやLinkedInのプロフィールを分析し、これらの情報を基に、見込み客の関心やニーズに合わせてパーソナライズされたメールメッセージを生成する。また、メールアドレスや電話番号など、見込み客の連絡先情報を検索するためにも使用できる。

 

 

※当記事は米国メディア「Martech」の9/8公開の記事を翻訳・補足したものです。