ドイツに拠点を置くオンラインマーケットプレイスZalandoは、同社のプラットフォームから商品レビューを削除した。現在は、商品レビューを投稿する代わりに、顧客は商品情報に関するアンケートに回答する仕様になっている。 

一般的に、ヨーロッパにおいて商品レビューは、eコマースの重要な要素である。たとえば昨年の調査では、ドイツ人の少なくとも55%がレビューに基づいてオンライン購入を決定していることがわかっている。

しかし、偽レビューはこの分野でもよくある問題であり、欧州委員会は過去に、偽レビューへの対策を講じるようオンラインプラットフォームに促していた。


Linkedinでの議論

今回、驚くべきことにZalandoは、同社プラットフォームからすべての商品レビューを削除することを決定した。この削除に気づいたオンライン業界の専門家たちは、ビジネス特化型SNSのLinkedin議論を始めている。Zalando自身はまだ正式に発表をしていないため、これが試験的なものなのか、恒久的な決定なのかは不明だ。


「Zalandoはまだレビューの削除を発表していない」


同社は7月、顧客が適切なサイズを見つけるのを助ける身体計測機能を導入した。これは顧客が自身の写真を2枚撮ることで予測されるサイズに基づくもので、顧客が正しいサイズを見つけるのに役立つとされている。これは、このプラットフォームにおいてどの要素がコンバージョン率に影響するかをテストするつもりなのかもしれないとも予想される。


レビューの代わりにアンケートを実施

商品ページでは、訪問者は商品レビューを見ることができなくなったものの、商品情報は引き続き掲載されている。その情報の下には簡易アンケートが表示されており、提供された情報が購入の意思決定に役立ったかどうかが尋ねられる。


※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の9/5公開の記事を翻訳・補足したものです。