オランダのマーケットプレイス統合プラットフォームであるChannelEngineが、TikTokに搭載されているEC機能のTikTok Shopと提携した。TikTokのソーシャルコマース機能は、欧州で問題に直面しており、ChannelEngineを含む複数のeコマース企業との提携が、問題解決の一助となることが期待されている。
ChannelEngineは、オランダのマーケットプレイス統合サービスである。同社の250以上のプラットフォームでは、8,100社のブランドが販売を行っている。今年3月、同プラットフォームは、4,500 万ユーロを越える成長資金を調達した。
カタログの同期にChannelEngineを採用
TikTokは、アプリ内のアイテムを購入するためのソーシャルコマース機能であるTikTok Shopに、より多くのユーザーとマーチャントを引き付けることを期待して、複数のeコマース企業と提携している。TikTok Shopは昨年、英国と東南アジアでサービスを開始し、続いて今月米国でローンチした。
「昨年、英国でTikTok Shopがローンチされた」
欧州では、TikTokはマーケットプレイス統合プラットフォームChannelEngineと提携し、小売業者のカタログを同期させている。同アプリは、ロサンゼルスのライブショッピングスタートアップTalkShopLiveや、中国のクロスボーダー・ロジスティクスプロバイダーであるYunExpressとも提携している。
TikTok Shop UKに苦情が殺到
ソーシャルコマースは、TikTokにとって有益であることが証明された。中国版TikTokであるDouyinは、2021年春から2022年にかけて売上が2倍以上となった。しかし、欧州での展開は複数の問題に直面している。
「欧州での展開は問題に直面している」
TikTokのショッピング機能は、2021年後半に欧州で開始予定であったが、不本意な結果に終わったため撤回された。昨年、TikTok Shopがついに英国でローンチされたものの、配送の問題で顧客からの苦情が殺到したと、英国経済誌のFinancial Timesは報じている。また、複数の小売業者も、同プラットフォームでの販売を停止したとされている。
適応を促進するためのパートナーシップ
ハイテクとeコマース分野は、全体として財政難に陥っている。その結果、TikTokの母体企業は2022年の世界な収益目標を20%引き下げた。同社は、eコマースプレーヤーと提携することで、TikTok Shopの待望の欧州での展開を後押ししたい考えだ。
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の11/28公開の記事を翻訳・補足したものです。