Amazonは、プラットフォーム上の偽レビューを阻止するために、イタリアとスペインで訴訟を起こした。これは欧州における、eコマース大手による初めての刑事告訴となる。同社はまた、この問題に関して、ドイツ国内の5つのWebサイトに対し警告を行った。

 

今回の訴訟は、主に米国で進行中の偽レビューブローカーに対する法廷闘争の一環である。現在、欧州委員会(欧州連合の行政執行機関)と英国の市場監視機関は、Amazonがこのような偽レビューに対抗するために十分な対策を講じているかについて調査を行っている。

 

イタリアとスペインのブローカーが訴えられる

イタリアでは、Amazonが、知名度の高いブローカーを提訴したという。このブローカーの社名は明らかにされていない。スペインでは、ソーシャルメディアエージェンシーのAgenciaReviewsを提訴した。AgenciaReviewsの運営者は、プライベートメッセージアプリのTelegramを介して偽のレビューを投稿させ、事後に投稿者に金銭的な報酬を与えたとして告発されている。

 

これに対し、AgenciaReviewsは、購入者が5つ星のレビューを残すことを強制されないテスタープログラムに過ぎないと述べている。

 

ドイツの5つのWebサイトに警告

イタリアとスペインのブローカーに対する訴訟に加え、Amazonはドイツの5つのWeb サイトに警告を送ったとしている。これらのWebサイトは、訪問者を偽レビューブローカーに誘導していたとされている。警告の送付以降、5つのWebサイトすべてが停止し、停止通告書に署名した。

 

「Amazonは10,000人以上のFacebookグループ管理者を訴えた」

 

Amazonは米国においてもこの問題に取り組んでいる。2022年の夏、同プラットフォームは国内の10,000人を超えるFacebookグループ管理者を提訴した。彼らは、お金や無料の商品と引き換えに偽のレビューを募集していることでも訴えられている。

 

欧州委員会による継続的な調査

偽レビューはAmazonだけでなく、eコマース全体の問題でもある。欧州委員会と英国の競争市場庁 (CMA) は現在、Amazonがウェブサイト上の偽のレビューに対し、十分な対策を講じているかどうかを調査している。

 

「私たちはプロアクティブなコントロールを改善し続けていく」

 

Amazonの販売パートナーサービス担当バイスプレジデントであるDharmesh Mehta氏は、声明の中で次のように述べている。「私たちは、プロアクティブなコントロールの改善を継続し、悪意のある者を検出するための新しいテクノロジーと機械学習を開発し、彼らに責任を負わせるための新たな方法を模索し続けている」。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の10/26公開の記事を翻訳・補足したものです。