企業のマーケティングDXを支援するアライドアーキテクツ株式会社でSaaS事業を展開するプロダクトカンパニーが提供するSNSプロモーション支援SaaS「echoes」は、企業のTwitterマーケティング実態を把握するためインターネットリサーチを実施し、858名が回答した。

 

 

調査の背景

 

Twitterでクチコミが広がった商品がヒットする、Twitterで話題になったモノや場所がテレビでも取り上げられる等、Twitter上で広がった情報が世の中のトレンドや生活者の購買行動に大きな影響を与えることから、Twitterを活用したマーケティングに取り組む企業が右肩上がりで増加している。そこで今回、企業にとってより良いTwitterマーケティングの支援を目指し、取り組んでいる施策の内容、予算の投下状況、費用対効果実感など、企業のTwitterマーケティングの実態を把握する「企業によるTwitterマーケティング実態調査2022」を実施した。

 

 

Twitterでのマーケティング施策

 

「現在実施中のTwitterマーケティング施策」について聞いたところ、アカウント運用が47.9%と約半数を占め、続いて広告出稿(認知拡大目的)が31.5%、広告出稿(Webサイト訪問・コンバージョン目的)が28.1%の順に多い結果となった。また、キャンペーンやインフルエンサーなど従来から行われている施策に加え、UGC(クチコミやハッシュタグ付きのユーザー投稿など)の生成・活用施策が14.2%、企業間コラボが11.3%だった。さらにTwitter内の話題化・クチコミ施策や、ライブ配信が12.0%、スペース(音声配信)が10.5%など、リアルタイム性のある施策にも取り組んでいる企業が一定数いることが分かった。

 

 

Twitterマーケティングの年間予算は

 

Twitter関連のマーケティングの年間予算」について聞いたところ、300万円超かけている企業が、全体の42.1%に上った。一方で、50万円以内と回答した企業は全体の13.2%に留まっており、「Twitterは、予算をかけずに行うもの」と考える企業の割合は少なく、ある程度予算を使っている企業が多いことが分かった。

 

 

Twitterマーケティングの費用対効果

 

Twitterマーケティングの費用対効果の実感」について聞いたところ、「認知向上」「態度変容」「ECでの新規顧客獲得・売上増加」「店舗の来客数増加」「店舗での売上増加」のいずれの目的においても、費用対効果の実感が「非常に高い」「高い」が40%を超える結果となった。また、従来のTwitterマーケティングでは、認知獲得施策に重きを置く企業が多い傾向にあったが、本調査ではECでの売上や店舗への送客などにおいても費用対効果を実感している企業が多いことが分かった。

 

店舗への来客数増加への効果

 

「予算をかけている施策別の費用対効果の実感」について分析したところ、企業間コラボやライブ配信、UGC生成・活用に取り組んでいる企業が、Twitterマーケティングの費用対効果の高さを実感する傾向にある結果となった。また、店舗への来客数増加への効果を例にとると、これらの施策に取り組む企業は66%以上が費用対効果の実感を「非常に高い」「高い」と回答している。さらに、上位3つ以外の取り組みにおいても、約半数の人が費用対効果が高いと答えており、逆に費用対効果が低いと答えたのは、多くとも10%程度だった。

 

 

調査まとめ

 

現在のTwitterマーケティングは、アカウント運用や広告・キャンペーンなど従来から行われてきた施策に加えて、UGC生成・活用、企業間コラボなどを行う企業も増えており、多様化している。また、新しい施策に予算を投資した上で、認知向上だけでなく購買や来店促進の目的でも費用対効果の高さを実感している企業が4割を超えていた。今後、Twitterを活用する企業は、アカウント運用や広告出稿に加えて、企業間コラボやUGC生成・活用、ライブ配信などにも予算を投下しながら、より購買や来店につながりやすい施策設計を行うことで、さらにその成果が高まると考えられる。