このインドの新しいセンターは、2021年にAmazon初のロボット「Astro」をローンチしたAmazonの国際ロボット部門を支援予定。

 

eコマースプラットフォームのAmazonは、インドのベンガルールに消費者向けロボティクスソフトウェア開発センターを新設すると発表した。同センターは、2021年にAmazon初のロボットである「Astro」をローンチしたAmazon国際ロボット部門の支援を行う予定。Astroは、自宅のモニタリングや、家族とのつながりを提供するために設計されたロボットである。

 

Amazonの消費者向けロボット担当バイスプレジデントであるKen Washington氏は声明の中で、「2021年、我々は初めての消費者向けロボットを発表したが、もちろんこれが最後というわけではない。この消費者向けロボティクスソフトウェア開発センターのニュースは、消費者向けロボット部門のさらなる発展を支援し、国際的レベルの技術製品を手掛ける才能あるエンジニアを引き付けるだろう」と述べている。

 

この声明によると、同社はインドのシリコンバレーであるベンガルールでのセンター新設を記念して、6月3日(インド標準時の6月2日)に一般およびメディア向けの特別なバーチャルイベントを開催するという。

 

また、Washington氏は、「インドはイノベーションハブであり、ここにセンターを持つことで、Amazonは世界中の顧客により良い消費者向けロボット体験を提供することができる」とも述べている。

 

AstroはAIアシスタントのAlexaを搭載しており、高度なナビゲーション技術で家の中を動き回ることができる。ユーザーはリモートでAstroを操作し、特定の部屋や人、物を確認でき、Astroが確認できない人や特定の音を検知した場合にはアラートを受け取ることもできる。

 

Amazonの声明によると、「ボタンを1回押すだけでマイク、カメラ、モーションを切ることができ、Astroのアプリを使ってゾーンを設定し、その区域にAstroが立ち入らないようにすることも可能だ」という。

 

2021年にローンチされたAstroは、人工知能、コンピュータービジョン、センサーテクノロジー、音声およびエッジコンピューティングの最新の技術を結集した、役に立つ便利なパッケージとして設計されている。

 

レポートによると、2020年の消費者向けロボット市場規模は51億7,000万ドルで、2021年から2028年まで年平均成長率29.83%で成長し、2028年までに417億8,000万ドルに達すると予測されている。

 

※当記事は米国メディア「Entrepreneur」の6/1公開の記事を翻訳・補足したものです。