コロナウイルスの発生以来、eコマースは急激に成長した。その成長を示す指標となるのが、カナダの多国籍eコマース企業Shopifyなどのプラットフォーム上のオンラインショップの店舗数だ。2020年3月から2022年1月の間に、Shopifyのストア数は201.53 %の伸びを示している。

 

250万店の新規出店

eコマースプラットフォームのShopifyは、オンラインストアを立ち上げようとしている起業家にとっては一般的に認知されたプラットフォームである。マーケティングプラットフォームのGenus AI調査によると、2020年3月から2022年1月の間に、オンラインストアの店舗数が201.53%増加し、多くの起業家がShopifyでストアをオープンしたことが明らかになっている。Shopifyには、2年足らずで2,594,798店舗の新たなオンラインストアが参入している。

 

「2020年3月から2022年1月の間に、Shopifyのオンラインストアは201.53%増加した」

 

このような力強い成長の背景には、ヨーロッパのほとんどの国でロックダウンなどのコロナ対策が実施されたことがある。実店舗は閉鎖を余儀なくされため、収益を上げる他の方法を模索する必要があった。

 

Shopifyの国別顧客数

Shopifyの顧客の多くは、米国に拠点を置いている。2022年1月時点で、同プラットフォームには米国発の2,666,627店舗のオンラインストアがあり、2020年3月(当時957,393店舗)と比較すると178.53%の成長となっている。また、Shopifyに登録されているヨーロッパのオンラインストアの数も大きく伸びている。現在、イギリス発のShopify上のオンラインストアは156,466店舗あり、218.81%の成長を遂げている。次いでフランスが59,590店舗となり、320.85%の伸びを示している。

 

そのなかでも、最も大幅な伸びがみられたのはドイツの顧客数であり、480.18%となった。2020年3月には13,554店舗であったが、現在は、78,638店舗のドイツ発オンラインストアがShopifyで運営されている。

※当記事は英国メディア「ecommerce news」の1/18公開の記事を翻訳・補足したものです。