BEENOS株式会社の連結子会社で、越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出をサポートするBeeCruise株式会社は、同じく連結子会社であるtenso株式会社が運営する越境EC 流通総額No.1の海外向け購入サポートサービス「Buyee」を利用する海外の利用者約800名に「越境ECの利用意向」に関するアンケートを実施した。

 

 

イギリスでは76%以上、各エリアで半数以上がコロナ以降、越境ECの利用が増加

 

 

「コロナ以降(2020年1月~)、越境ECを利用する回数は増えましたか?」という質問に対して、半数以上がコロナ以降に越境EC利用が増加したと回答し、アメリカ、マレーシア、イギリスは約7割が増えた・やや増えたと回答。イギリスとマレーシアに至っては増えたと答えた人が約4割にのぼった。コロナ以前より越境ECの利用が浸透している中国だけでなく、アメリカとイギリス、マレーシアいったエリアにも越境ECの利用が広がったことがわかる結果となった。

 

 

越境ECの購入理由は、「自国で購入できないから」が最多で約8割

 

 

「越境ECを通してでも、日本の商品を購入したい理由を教えてください」という質問に対して、「自国で購入できないから」が最多で約8割、続いて3~4割が「品質が良いから」と答えた。現在、訪日が制限されていることで、日本でしか購入できないまたは、日本のECでしか流通していない商品がオンラインで購入されていることが要因とみられる。また、品質の高さも海外で評価を受けており、日本製品に対する信頼度の高さが伺える。

 

 

93%以上が、「アフターコロナ以降も越境ECを利用したい」と回答

 

 

「コロナが明けて訪日できるようになっても、越境ECを利用したいですか」という質問に対して、約93%以上が、「アフターコロナ以降も越境ECを利用したい・やや利用したい」と回答し、イギリスにおいては、98%が利用したいと回答した。コロナ禍をきっかけに越境ECを利用した人々の多くは自宅に居ながらにして日本の商品を手にできるオンライン利用の利便性の高さに魅力を感じ、継続の意思が高いことが分かった。

 

 

アフターコロナの越境ECで購入したいものは、エンタメ関連品・リユース品  

 

 

「アフターコロナで、日本の越境ECで何を購入したいですか?」という質問に対しては、アメリカは「本・CD・DVD・エンタメ」、マレーシアとイギリスは「おもちゃ・ゲーム・アニメグッズ」といったエンタメ関連がトップになった。一方、中国はリユース品がトップで、サステナブルに対する意識の高さがうかがえる。

 

また、「Buyee」においては、エンタメジャンルや、ファッションジャンルも流通額が大きく、越境ECにおける二大ジャンルとなっている他、リユース品も、オークションサイトやフリマアプリとも連携していることで、一般流通では入手しづらい海外の利用者から人気の高い商材となった。

 

 

2026年には4兆8,200億USドルまで拡大が見込まれる越境EC市場

 

アンケート結果の「訪日後の越境ECでのリピート購入の意向高さ」や「アフターコロナ以降の越境ECの利用意向の高さ」から、今後も越境ECでの流通伸長が期待できる。ただし、越境ECで流通を伸長させるためには、ECサイトの越境化だけでなく、プロモーションが必須で、それは今回のアンケートからも読みとることが出来る。日本の商品の情報源は各国で異なっているため、越境ECを展開する際もターゲット国によってプロモーションをかけるプラットフォームを変え、そのプラットフォームに合わせた施策としてKOL活用やライブコマースなどを組み合わせて展開していくことが求められていく。